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村上春樹作品との出会い

2009-04-18 | 
昨日、近所のおじさんが亡くなった。
……つい数日前までおしゃべりしていたのに。
おじさんの顔は日に焼けて、笑うと深い皺が印象的だった。
「昔、船に乗ってたからなぁ~」って言ってたな。
熟睡しているような顔は穏やかで…ちょっとホッとした。
「ゆっくり休んでね…」と声をかけ、お線香をあげさせていただいた。
ご冥福をお祈りいただいます。



先日、未だに読んでなかった「海辺のカフカ」という村上春樹作品を読みました。
一言で「傑作!」と言えると思います。

15歳のカフカ少年。
猫や石とおしゃべりできるナカタさん。

美味しい食べ物。
素敵な音楽。
不思議なキャラクターたち。
私にはちょっと難しかった文豪たちの残した言葉。

印象的な場面が多く、想像を掻き立てられる。

もともと学生時代に出会った「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」という作品の影響で、ずいぶんと長編作品を読んできたような気がします。
独特の世界観に冒頭から引き込まれ、ずっしりと重い本を抱きしめながら村上ワールドに浸かっているのが大好きでした。

本に囲まれた幸せな生活、猫との会話など幼き頃から経験してきた彼自身の世界もこの作品に大きく影響しているんでしょうね。


1ページ1ページをめくる瞬間のドキドキ感やその感触、紙擦れの音。
そんな時間を過ごしている贅沢感。

やっぱり読書はいいものです。





「IQ84」という2000ページに及ぶ長編作品が(上・下巻)で5月下旬に新潮社より発売される予定だとか。
これまた楽しみですね♪


*写真は奇跡的に満開の夜桜を見ることが出来た。
 こんなときに限ってカメラは無く、あえなく携帯で撮影。
 でもこんな桜は二度と見られそうになかったなぁ。


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