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モネ展へ!

2015-11-03 | 美術館・博物館
皆様、こんばんは!
今朝は早くから雨が降り出し、寒い1日となりました。

天城では紅葉祭りが始まり、天城隧道では踊り子さんとの記念撮影ができます。
ぜひ秋の伊豆も楽しんでいただけたらと思います。


***




秋だからというわけではないが、先日久しぶりに上野の東京都美術館で開催されている「モネ展」へ行ってきた。



日曜日ということもあり、上野公園はどこも人で賑わっていた。
閉館まで2時間を切り、少しは混雑も緩和されているだろうと思っていたが甘かった…。
いやぁ~それにしても日本の企画展はいつもすごい人気だ。



入口には「入館まで20分待ち」の立て札があった。。。
人の流れに身を任せ、なんとか展示室に入ると人・人・人!
これは1枚見るのにも時間がかかりそうだ。




モネといえば、生前から成功した印象派の代表的画家であり作品「睡蓮」はあまりにも有名だ。
長生きで86歳で亡くなるまで、家族とともに自然を愛し作品を描き続けた。

マルモッタン・モネ美術館はモネのコレクションが息子ミシェルにより遺贈されているが、その中から90点が来日した。
今回は「印象派」の由来となった《印象、日の出》が期間限定で特別出展されておりラッキーなことにギリギリ見ることができた。
*12月13日までは《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》が展示されている。

私は中でも、モネの友人であったルノワールによるモネ夫妻の肖像画、またモネのコレクションであったドラクロアやシニャック、ロダンの彫刻、若かりし頃のカリカチュア(風刺画)などが印象深かった。
(やはりロダンは素晴らしい♪)

そして、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品はかなり抽象化され、今までの優しい色合いから濃い色彩へと変わり、筆のタッチも荒々しく激しさを感じ前衛的ともいえる。
またその当時使用していた、黄色いレンズの入った眼鏡や絵具がそのままついたパレットなども展示してあった。

閉館30分前になると少し人は減ったものの、まだまだ多くの人が名残惜しそうに絵を見つめていた。
最後の展示室を出ると、



目の前にモネが現れた!

若かりし頃は苦労も絶えなかったが、画家として成功した晩年は穏やかな人生を過ごせたのではないかと想像できる。
「睡蓮」だけではないのだが200点以上もあるだけにやはり強烈な印象がある。
パリにいたときに、オランジュリーにある「睡蓮」に圧倒されたきり、マルモッタンには足を運ぶことはなかった。
今回見ることができて良かった…でもやはり人が多すぎるな。

次回パリに行ったときに!と思うが、時間の関係上きっと他の美術館へ行くことになるかも。

今頃のパリは街路樹が色づき、焼き栗やクレープを食べながらぶらぶら歩くのが楽しいんだよな~。
行きたいなぁ。


コレクションに合わせたグッズなどのショップには長蛇の列が…とても購入する気にはなれなかった。

田辺画伯の「かっこいいモネ」も展示されていた。




すっかり疲れ果て、外に出ると美しい月が出ていた。
美術館の壁の色とライティングがまた美しい!





***


下田・上原近代美術館にもモネがある。



晩年のモネはジヴェルニーに訪ねる客人を歓迎することはなかったが、日本人は喜んで歓迎したと言われている。
モネ邸を訪れた伯爵家の黒木三次・竹子夫妻に譲られた「雪中の家とコルサース山」はその時の記念写真も一緒に展示されているのでかなり貴重である。



「ジヴェルニー付近のセーヌ川」



またゴッホの「鎌で刈る人(ミレーによる)」が凱旋展示されているので、小さい美術館でのんびり静かに鑑賞しているのはいかがでしょうか?