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はいてくばあちゃん・・銀の道Via de la Plata5月8日15日目

2015年05月04日 | 巡礼銀の道

Embalse de Alcantra ~ Grimaldo  17.2k  標高 270~465

ここのアルベルゲの朝食は食堂でセルフ、パン、ジュース、ミルク、コーヒーそれにテイーバックとお湯が用意されている。

このタイプはホスピタリティーは一切出てこなくて、しっかり要領を得なくてもたもたしてしまう。

長距離を歩くのでみんな食欲が旺盛だ、のんびりしていると無くなってしまう。

なんとか朝食を食べ、7時半出発。

景色を楽しみながら気分良く歩き始める。

 

10分後早くもSはピッチが上がり始める。

私とKはCanaveral時への追分地点までは一緒に歩く。

私の体調は不安定だったが、美しい景色に助けられまだそのことに気がついていなかった。

昨夜同宿だった他の巡礼者が追いつき追い越していく。

そして、私が追い抜くのは牛さんばかりです

遠くにCanaveralの街が見える。

10時Canaveralの街が見えてきた。

私はなんとかKの後ろをついていく。

この後分岐点があった、Sはどちらに行ったのだろう。

この数日Kの咳は相変わらずだった。

私より歩く力は勝っているが、辛そうだった。

地図を見ながら明日は途中すごい登り坂がある。

Canaveralの街であれば彼女は タクシーを使ったほうが良いかもしれないとSと話していた。

そんな話をしたことを分岐点にきてKに伝え、どうするかを打診。

Kにとっては意外なことだったらしい。

このことは私たちのお先走りだったかもしれない。

話すならKも交えて話すべきだったと今反省する。

もしタクシーを使うならこの街へ降りたほうがよかった。

Kはまっすぐに降り始めた、ここで私の優柔普段が出てしまった。

具合が悪いとはいえKの体力はすざましく、タクシーには私が乗るべきだったかも。

Sの行方を心配したこともそうだった。

彼女たちは私より数段体力がある、そんなことも考えずに私は自分自身の力を何も考えていなかった。

下る途中でKが車で進んだ後このくだりをまた登る気力が私にはなく、Kに伝え元に戻り先へ進んだ。

しかも、私は途中戻る道を間違えうろうろ(苦笑)

それでも なんとかCanaveralの街を出た場所までたどり着いた。

そこで解ったこと、あのまま街を通り過ぎても登る必要がなかったのだ。

私は自分の体力や判断力がかけ、二人へのむだな心配をする思い上がりに気がついた。

心や口ではそれぞれ自分のことは自分でしましょうとなんども二人に言ってきた。

そのような、言動は二人には必要なかったのだと打ちひしがれてしまった。

11時Canaveralの標識を見て1時間もうろうろしていたことに気がつく。

そこへKからメール、タクシーはなかったが親切なおじいさんにアルベルゲまで送ってもらったと。

部屋は確保したからとの事だった。

”嗚呼よかった”とにかくKがゲットしてくれた宿まで進もう。

ベッド数が少ないので確保を続けるのは大変だろう。