上松宿~倉本駅~須原宿
上松宿観光案内所は町のコミュニティバスの停留所でもあるので、住民の皆さんの憩いの場所にもなっている。
係の女性はとても親切で、やはり彼女も自分の生まれ育ったこの木曽が好きでたまらないらしい。
ここの名産で作る人も一人となった檜細工を見せて頂く。
小さなついたてで細工の細やかさがすばらしい、名前を御聞きしたのだがメモを見つけだせない
居心地が良く雨の為か誰も寄る人もなく,1時間近くゆっくりしてしまった。
次の宿は?雨は止みそうもなくどうしようと相談、すると案内所で須原に一件民宿があるとの事で問い合わせてくれました。
以前食事をしに行った事があるらしく、今夜は美味しいものが食べられるらしい。
十分休息をして、宿も決まり気持ちも楽になり雨の中を歩き出す。
案内所を出て中山道に戻る、さらに街道らしい集落が続く。
上松宿は古くから木曽檜の集散地として栄えてきた宿場町。
少し進むと古びた家屋 越前屋(元そばや)と民宿のあいだに「中山道めざめ」のバス停留所。
この坂を下れば浦島太郎の伝説がある「寝覚めの床」がある。
雨も降っているし,朝滑って売った左太ももが気になるので寄り道をせずに先へ進む。
あの時の自分の体力と状況では寄り道をしなかった判断は良かったのだが,見れなかったのは残念だった。いつか機会があれば尋ねたい所である。
そこから間もなく桂の大木を眺め通過、車道が終わり私の気持ちをそそられる古道の文字。
ダメダメ自問自答で先へ促す,直ぐに石畳の下り坂。
広重の「木曽街道六十九次」にも描かれた冥漠小野の滝まで黙々と歩く。
雨がひどく降るなか小野の滝で写真を撮った後はバッテリーも終わりを告げる警告が盛んにでる。
雨に弱いとされているipodtuch,大事に扱わなくてはと思いながら木曽川に沿って再び歩く。
そんな時も、荻原に美味しい水と看板があれば「ウム」立ち寄りたくなる悪い癖だ
雨は止みそうもない、しかし歩くしかないのだ。
荻原を過ぎ、串ヶ下集落、宮戸集落を通り抜ける。
昔風の立派な家がある土蔵の脇を抜けると道は細い草道になる。
くるみ坂なんてかわいい名前の坂、本来ならここは良い景色らしいが見えな~いよ~
もう写真なんて撮る余裕もなくなってきた、限界?頑張るう~ん限界?
地図を見れば倉本駅が直ぐ、ひと駅で本日の目的地須原。
とりあえず駅に行ってみよう、駅に到着すると15時少し過ぎていた。
時刻表をみると電車は16時2分,う~ん1時間弱??????
でも今の私に1時間で須原まで後5kを歩ける力はなかった。
無理はやめよう、駅で濡れたものを脱いで電車を待つ事にした。
須原へ電車は6分で到着。
宿へたどり着いたのは16時半だった。
宿は私よりはるかに先輩の女性2人でやっておられた。
宿泊者は私一人だった。
温かい風呂が用意され、立派な部屋にストーブが温かくて天国だった。
お陰でせんたく物も濡れた雨具や靴も就寝までには乾き、翌日無事出発で来た。
食事も美味しくいただきました。
うなぎもついていて、これは夫には言えないなあ