現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

アバウト・タイム 〜愛おしい時間について

2022-02-03 18:49:14 | 映画

 2013年公開のイギリス映画です。
 タイムトラベル(ただし自分の過去に戻れるだけ)の能力を持つ男性(父親も含めて一族の男はすべて、21歳になるとその力を持ちます)を主人公にしたファンタジック・コメディです。
 恋愛でも仕事でも、失敗したら何度でもやり直せるのですから、ある意味無敵で、かわいい彼女をゲットして幸せな家族を作ったり、落ちこぼれで身を持ち崩しかけていた妹も救えます。
 そういった意味では、けっこうキワモノなのですが、ストーリーを通して主人公が成長して、タイムトラベルの力を必要としなくなるラストがこの作品のミソでしょう。
 家族愛が非常に強く、特に大人になっても父親と仲良く卓球をしたりする主人公は、現代の日本人には受け入れにくいかも知れません。
 また、SFとしては、タイムトラベルのルールがかなりいい加減で、特にタイム・パラドックスの扱いはご都合主義です。




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