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キブシ・1~雄花序

 枝に簪飾りをたくさんぶら下げているのは「キブシ(木五倍子)」。キブシ科キブシ属の落葉小高木で雌雄異株。写真は雄花序で小さな花の中に黄色い葯の雄蕊が見える。 “五倍子(ふし)” はヌルデの若芽や若葉にアブラムシが寄生して出来る虫こぶ(虫えい)のことで、タンニンを多く含み染料や既婚女性の鉄漿(お歯黒)にも使われていた。キブシの果実にもタンニンが多く含まれており、ヌルデの代用にしたのでこう呼ばれている。キブシの雌花序は雄花序に比べてやや短くまた少し緑色掛かっている。遠くにキブシを見つけた時、雄花か雌花かを決めて近づくのも面白い。
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