イヌザクラ・７～啓蟄

　今日は二十四節気の啓蟄。冬篭りしていた地中の虫が春の暖かさで地表に出てくる頃を言う。今年は暖冬で始まったが、寒に入ってからは、日本列島は冷え込み寒い日が続いた。しかしようやく冬将軍は北へ帰って行ったようで、今日もずいぶん暖かくなった。こうなると桜前線の北上がどうなるか気になるところで、昨年紹介した　“400℃の法則”　や　“600℃の法則”　のどちらが当たるかも興味深い。
　写真は「イヌザクラ（犬桜）」の冬芽で、冬芽の中では最も美しい色のひとつ。これを　“マリリン・モンローの赤い爪”　と呼んだり　“冬芽のルビー”　とも呼ぶようだ。イヌザクラはバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で、4月に試験管ブラシのような総状花序を付ける。