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セントウソウ・3~目覚め

 数日前から、京王線の駅に “山ガール、のち、温泉がある。” のキャッチコピーとともに若い女性2人が温泉に浸かっている大きなポスターが貼られている。これは高尾山と去年10月に山麓に出来た京王高尾山温泉/極楽湯の宣伝で、春の行楽シーズンに向けたもの。この温泉には一度行きたいと思っているが、休日には大混雑のようでなかなか平日の機会が作れない。
 一方都心では、築地市場の移転先の豊洲新市場に集客施設として大型温浴施設建設が予定されているとのニュース。これは2018年以降の開業を目指しており、食文化と温泉文化を融合させて日本人のみならず外国人も合わせて “千客万来” を狙っている。
 そもそもスーパー銭湯と呼ばれるものは、1990年代初頭に景気低迷の時代背景を受けて工場閉鎖後の跡地利用として愛知県に登場。 “500円程度の低価格” “大型駐車場付き” “近隣住宅地のリピーター狙い” などのコンセプトが、週に一度だけでも手足を伸ばして湯船に浸かりたいという日本人のお風呂好みにぴったりはまり、次第に各地に拡がっていった。近年はジョギングの後に銭湯に浸かるというパターンも増えており、健康ブームも相俟って昔ながらの銭湯も復権しているようだ。
 写真はようやく目覚めた「セントウソウ(仙洞草)」。セリ科セントウソウ属の多年草で、セリ科の中では一番早く開花する。花径はわずか2~3ミリの小さな花で、仙人が住むような山奥に咲くという意味で名付けられている。当然ながら銭湯とは関係無い。
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