アニメの黒人キャラには声優に対して黒人を割り当てるべきか

アメリカでは「アニメの黒人キャラには声優に対して黒人を割り当てるべき」と言う「配慮」が議論されているらしい。

日本側とすれば確かに配慮は必要ではあるが、しかし一方において将来的に可能性の閉塞が発生してしまうのではないかと危惧もする。

なぜかというと、「黒人キャラっぽい声が出せる白人」「白人キャラっぽい声が出せる黒人」みたいな人が出てきた時に、その才能を潰してしまうのではないかという危惧だ。

サッカー、ボクシング、テニスなど、ワールドワイドなスポーツと同様、アニメの世界も実力主義だ。
評価の対象は単に「面白いか面白くないか」と言うライブオアダイの世界なのであって、出自は関係ない。
アニメならずとも総ての映像作品、いや、総ての創作活動と言うものは、地の果てまで完全にイーブンだ。気に入らない人種や嫌いな国籍の作品が気に入らなければ自分たちで作ればいい。単にそれだけの話である。

なので、黒人サイドが「アニメの黒人キャラには声優に対して黒人を割り当てられなかった」時に心情が痛むのであればそれを配慮してもいいが、それはいずれ虐げられた者に対する利得権益となる。

オリンピックの１００ｍ走において、「今まで黒人が体格に恵まれ、白人や黄色人種が割を食って心理的にダメージがあるからスタートラインを２０ｍ縮めた形で競技をさせてくれ」だなんて誰も言わないでしょう？　

それは恥であるし、同じスタートラインで負けたとしても、自身が誇りを持ってやるからそれは自他ともに、そしてミクロの主観的観点とマクロの客観的観点に老いて正当性を保つ。