とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

社会で人一人が親密に付き合える人数の上限=150人

2017-05-01 23:08:21 | 哲学・社会
牙を研げ 佐藤優 P104

 一人の人間がつき合える人間の数、つまり、具体的に名前と顔が一致して、その人の履歴、性格、この分野でこれぐらいの力があるということが理解できるのは何人ぐらいだと思いますか。この研究は生物人類学の課題ですが、一五〇人ぐらいと言われています。しかし、実際には我々はこの一五〇人を超える人間関係を日常的に強いられているわけで、じつは相当のストレスなはずです。だから人に関するデータをカード化したり、コンピュータに登録しておくというような補助手段がないと、一五〇人を超える人間に関する情報の管理ができない。一番簡単なやり方は、名刺の裏にその人の情報を書いておいて記憶本体ではなくてインデックスだけで処理する方法です。


同様のことが「サピエンス全史」でも言及されている。

サピエンス全史 上 ユヴァル・ノア・ハラリ P40

 私たちの近縁であるチンパンジーはたいてい、数十頭で小さな群れを為して暮らしている。
(中略)
そのような形で組織し、維持できる集団の大きさには明確な限界がある。一つの集団がうまく機能するには、成員全員が互いを親しく知らなければならない。
(中略)
自然状況下では、典型的なチンパンジーの群れは、およそ二〇~五〇頭から成る。群れの個体数が増えるにつれ、社会秩序が不安定になり、いずれ不和が生じて、一部の個体が新しい群れを形成する。
(中略)
 認知革命の結果、ホモ・サピエンスは噂話の助けを得て、より大きくて安定した集団を形成した。だが、噂話にも自ずと限界がある。社会学の研究からは、噂話によってまとまっている集団の「自然な」大きさの上限がおよそ一五〇人であることがわかっている。ほとんどの人は、一五〇人を超える人を親密に知ることも、それらの人について効果的に噂話することもできないのだ。

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