とめどもないことをつらつらと

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草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

朝鮮半島のはげ山は朝鮮半島特有の事情か

2020-12-20 19:05:31 | 海外・国内政治情報等
朝鮮半島のはげ山は朝鮮半島特有の事情か。
答えはイエスであり、ノーである。
それではその内訳を見ていこう。

生物には色々な環境変更因子を持つ遺伝子を持つ動物たちがいる。

ビーバーは川のせせらぎを聞けば周囲の樹木を切り倒す習性があり、ウタツグミは特定の素材のものでしか巣を作らず、クモはその種別によって特定の形の巣を作る。

それでは人間は? 人間はミクロのところで見れば、洞窟を見て顔料があればその壁に絵を描きたがり、手の平大の石を見つけては打製石器を作る。ビーバーと同じく木があればそれを素材にして生活用材として使用する。
問題はマクロだ。上記が膨大に積み重なった時に何が起きるのか。

果てのない樹木伐採は、人間が生活営為する範囲の樹木を根こそぎ奪う。これはどの地域の歴史でも見られたものだ。
「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる中東地域が礫砂漠の地域分類になるが、肥沃と呼ばれる割にはなぜ樹木が少ないのか。
それは、かつての人類が繁栄がために樹木を伐採し尽くしてしまったがためという説がある(吉田武)。

これはどこの地域でも見られた。他に代表的であるのはイースター島で、人間の物質的生活営為が発達しすぎたため、イースター島ではかつての森林は伐採しつくされて、現在においてはほとんど木が生えていない(かつての化石を調べると、当地においては高さ20メートルを超えるヤシの木の化石や、木の花粉の化石が見つかっている)。

人間がいる→木を伐採し尽くすと言うのは、人間のマクロ的本能、マクロにおける環境変更要因、もう少し科学的に言えば、遺伝子の外形的発露だ。

これはかつての日本でも見られた。江戸時代ははげやまに近い山が多く、東大の研究においては、現在の森林状況は、江戸時代から比較して相対過多とも言うべき状態であるのだという。

そして朝鮮半島であるが、朝鮮半島のはげ山は有名なものであったが、これは人類営為の一部が発露した端緒が拡大したに過ぎない。
この意味において、冒頭の質問「朝鮮半島のはげ山は朝鮮半島特有の事情か」については、答えはノーである。

一方で、朝鮮半島ではオンドルなどの薪を燃料に使用する文化もあり、その程度が大きかったのか、日本からの旅行記において、はげ山が朝鮮特有の事情として描かれている(原本失念しました)。
薪を燃料として使用するのは日本も同じではあるが、一方で、その使用量が地域文化的に著しく多かったと言うのが朝鮮半島特有の事情であったのではないだろうか。
この意味において、冒頭の質問「朝鮮半島のはげ山は朝鮮半島特有の事情か」については、答えはイエスである。
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