BOOK、CDなど

1 BOOK、CD、DVD、LP、コンサート、音楽鑑賞サークル、筋トレ等のメモ
2 失念防止のためのメモ

net news 補欠は全員、監督に殴られる…「ブラック部活」の理不尽な指導 (日刊SPA! 2018/05/31)~クレイジーな部活。

2018年05月31日 | ネット・ニュースなど
net news 補欠は全員、監督に殴られる…「ブラック部活」の理不尽な指導 (日刊SPA! 2018/05/31)~クレイジーな部活。
 
 まだまだ鎮火の兆しが見えない、日大アメフト部の悪質タックル問題。“ブラック部活”などの言葉が一般化されたのは最近のことであり、部活内での監督、コーチたちのパワハラは見えないところで常態化している。ここでは、過去に壮絶な監督からの暴力を受けていた女性に、ブラック部活の被害を赤裸々に語ってもらった。
 
 関西の専業主婦Sさん(35歳)はバレー部出身。中学時代に頭角を表し、スポーツ推薦でバレーの強豪校へ進学する。そこには当時40代の男性の監督がおり、厳しい指導が繰り広げられていた。

「私はバレーをするには身長が170センチ弱と小さかったんです。監督からは最初から戦力に数えられていなかった。ずっとほぼ眼中にないといった感じで直接指導されることはなく、先輩から練習の指示を受けたり、コートの掃除や備品の管理などを主にやっていました」

 練習中に今でいう暴言などもよく聞こえたというが、昔はそれが普通といった状況で誰も特に気にしていなかったそう。最初の異変は練習試合後のミーティングで起こったという。

「練習試合後に話し合いのミーティングかと思いきや、私を含め補欠の部員が前に一列に並べられました。そして監督から『こいつらが今から殴られるのはお前たちが不甲斐ない試合をしたから』と言いながら、1人ずつビンタをしていったんです。

 私は列の最後のほうで、補欠の2年の先輩たちが何も言わずに耐えているので、文句を言える雰囲気じゃないんです。唖然とした中、ビンタを受けるしかありませんでした。一発で血の味がしたのを覚えています」

 その後も試合に出場させてもらえることはなく、試合後の見せしめ行為のみに監督から直接指導を受けるだけの日々が続く。

「痛いのはもちろんなんですが、試合でミスしてしまった先輩たちが本当に申し訳なさそうに私たち補欠に委縮し出すんです。私たちは体力的に、先輩たちレギュラー陣は精神的に追い詰められている感じでした。
 
 結局どうしてもその暴力に耐えられなくなった私は親に相談しました。親は学校に行くと言ってくれたんです。でも、それで部活が停止してしまうような迷惑を補欠の私がするわけにはいかない。

私はスポーツ推薦でその学校に進学していたので、退部と同時に退学することになりました」

 暴力の他にきつかったことはなかったのか?
「休み時間などは他の部活の生徒と口を聞いたらいけなかったんです。休み時間はダッシュで行動しないといけないとかの決まりもありましたね。まったく理解できなかったんですが、それが普通なので私だけ異論を唱えることなんてできませんでした」

 Sさんは今でも高圧的な男性が苦手なんだとか。「目を見ながらビンタしてきたあの顔が、暴力を受けた過去が、今も消えてくれない」と語っている。

他にも卒業して間もない、関東の野球部に所属していた現在22歳の男性に話を聞いたところ、「監督からは体罰こそないものの、存在を否定されるような言葉の暴力は当たり前。みんな耐えているからという環境が、自分が入部する前からある。

そこを変えようなんて、よっぽど心が強いやつじゃないと無理」と言う。集団行動が作る“浮きたくない”という闇の部分が部活にはあるのかもしれない。〈取材・文/藤 文子〉