ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

樋脇・入来商業再編問題 ③

2006年03月08日 23時36分30秒 | Weblog
昨日は、地元が地元の高校に子どもをやらないと指摘しました。これは今春の卒業生で生徒のいなくなる笠沙高校の存続問題の時にも見られた光景でした。我が子はより進学の可能性の高い学校にやりながら、地元の高校の存続を訴える親。県教委から足元を見られていることは間違いありません。

さて、7日の指摘に入来商業高校の耐震補強工事の話を取り上げました。入来商業は90年代に起こった県北西部地震の後対策として耐震補強工事を近い内に入れることが決まっていました。再編の話が持ち上がった時に、入来商業の先生方は校長に対して「工事を行うということは、再編の新設高校ができるのはうちではないのか」という指摘に対して回答できなかったことがありました。しかし、いつの間にやらこの話、立ち消えになってしまいました。まさに証拠隠滅ですね。これは樋脇・入来商業と同じ時期に再編の対象に示された牧園・栗野工業でも似たようなことがありました。

そういう中で、11/22に教職員組合などで組織した実行委員会の主催で「地域の高校について語る会」が行われました。会場には高校生や保護者、協議会・検討委員会のメンバー、中学校・高校の先生の姿が見られました。問題提起者は高校再編関係市町村かごしま県連絡会(会長:隈元新・大口市市長)の顧問・中島栄一氏。高校再編の先行県である岩手県などの実情を紹介しました。その中で徳之島の地元協議会との違いや問題点も指摘。
 ただ、おしむらくは既に再編された宮之城・宮之城農高そして薩摩中央高校の問題点がクローズアップされすぎたことでしょうか。再編先進校の実情として「こんな学校にしてほしくない」という高校生の涙の訴えはインパクトがありましたが、樋脇・入来の問題は何かという指摘が弱かったと思うし、樋脇・入来の地元住民の参加が思ったより少なかったことでした。中学校の先生からは「保護者を誘ったがあきらめちょっど」と聞きました。もう一つ言えば、中学校の先生より小学校の先生が多かったことは意外でした。どうも部活動に追われているらしいのです。これはその後に続く問題ですが、ここでは言及しません。

この「語る会」の感想を2つ紹介します。
「入来商業は55年以上の歴史があるという。その高校を6ヶ月6回の会でPTAや同窓会の会員にフィードバックもなくて、決めていくこと自体、無理があるのではないか。2年くらいの審議をかけて、じっくり検討していくべきではないかと出席して痛感した」
「周辺中学校(できたら小学校も)の保護者の方々や地域の方々に広く意見を聞く場や疑問に答える機会を持つべきだと思います。中学校のPTA等の中に何らかの形で考える場を設定されるように行政(県教委)は努力すべきだと思う。そして子どもたちの声を行政は直接聞くべきである」

こうした声を受けて、「語る会」参加者の総意として11/30に再編協議会会長・森卓朗・薩摩川内市長に対して要請行動が行われました。

ということで、明日は再編整備対策協議会の議論の経過(裏話を含めて)をお知らせしたいと思います。

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