ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

07参議選の意味

2007年07月31日 00時16分14秒 | Weblog
 「自民の歴史的大惨敗・民主の歴史的大勝利」
 個人的には自民党の惨敗はとてもうれしいです。私の仕事関係を考えたら、安倍から名指しで選挙前から誹謗中傷されていましたから、自民党が大勝でもしようものなら、たいへんなことになると危機感を強く持っていました。

 さて、今回の選挙の結果が意味することについて、思うことを述べたいと思います。
 まず、報道のあり方についてです。 
 マスコミは完全に2大政党制を基調とした報道になっていました。もちろん、どの政党・無所属であれ候補者の報道については同じ時間を設定はしているものの、報道の基調が2大政党制である以上は、社民党や共産党、国民新党などはおまけもおまけでしかないですよね。
 05郵政選挙の際に、郵政民営化に反対する自民党候補者に対しては「造反」というマイナスイメージの言葉が使われました。言葉というのは気を付けて使わないと、意図するしないは別として「評価」を伴います。この時は民営化を推進する側に「大義」があるかのような言葉の使い方でした。今回も全体としては、与党VS野党というよりは、自民VS民主の構図になってはいなかったのかと思うのです。その結果、同じ野党の社民・共産は選挙戦から大きくはじかれてしまいました(それはそれで自業自得なところもあると思いますが)。

 次に、全体として議員の質がどうなったのかに注目しておかないとたいへんなことになりかねなくなると思います。今回、民主躍進の原動力になったのは「郵政選挙」での怨念を持っている人々でした。候補者は自分を支援してもらうために、様々な団体等と政策協定を結びます。それぞれの選挙区において、候補者たちはこういう「自民くずれ」の方々とどういう政策協定を結んだんでしょうか。自民党候補を負かす、それだけを大義名分にして激しい運動を展開するというのは見方としては甘いでしょうね。

 自民党にとってはたいへんな結果でしたが、安倍首相は続投を希望されるようで、それはそれは「美しい国づくり」の使命感に燃えているんでしょうが、これだけ自らの改革路線の重鎮らが落選という審判を受けても、その意味が分からないところは2世議員らしい「おぼっちゃま」感覚なんだと思います。
 社保庁の問題に対してよく「これが民間ならありえない話だ」という言葉が出てきますが、自民党を企業に例えるならば、これだけ自身の会社に甚大な損害を与えておきながら、そのポストに固執するのはそれこそ「民間ならありえない」ことではないのかなと思います。
 自分のことは棚に上げて、人に対しては厳しくする、人間として一番嫌われるタイプですね。こうなったら、とことん総理のいすにこだわってもらって、ずたずたぼろぼろになってもらうしかないでしょうね(総理ってマゾ?)。と、私が言うまでもなく、既に自民党内からもそんな声が出ているようですが。これが「美しい国」を主張する方の態度ですからね。

 自民党がどうなるかはどうでもいいことなんですが、今回議員に選出された方々を見る限り、上記のような理由から、政治の表舞台は総体としてかなり右へシフトしたのかなと感じています。今回、選出された方々が生活に直結した年金問題の今後を左右するわけですが、それ以上に、憲法「改正」の議論を担う方々でもあるわけです。
 個人的には「改正」にはこだわらないのですが、こういった方々が圧倒的多数の中で「改正」論議をするってことは、かなりやばくないのって思います。

 今回の選挙結果に高笑いをしているのは、民主党支持者だけではないような気がします。どこかで、しめしめとほくそ笑んでいる人々がいるのではないかという懸念がしてなりません。
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