ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

天下の無駄遣い。こんなバカな話はない!

2006年03月29日 22時50分20秒 | Weblog
予測はしていたものの、現実に今朝の新聞を見た時には、怒りを通り越してどこまで愚かな議会と行政かと思った。鹿児島県は本庁舎東側に隣接する民有地(約8200㎡)を11億4000万円で購入したそうだ。理由は県庁本庁舎からの桜島の眺め。
仮屋基美出納長は、①土地は将来有効活用が見込まれる、②県庁舎は県民のシンボル的建物、県民共通の財産であり桜島や錦江湾を間近に見られる景観を最大限守ることは将来の世代に対する課題と責任、③鹿児島市は国際観光都市を目指しており、主要な公共施設周辺の景観が良好に保たれる必要がある、と理由を述べた。ただし、購入後の具体的な「利用計画が決まるまでは駐車場として有効活用する」のだそうだ。
さらに伊藤祐一郎知事は「県民にはぜひ県庁の18階に来てほしい。今回の防御的な措置、景観を守ることを十分納得していただける自信がある」と述べたそうだ。
現在、県庁の正面フロアのエスカレーターは停められ、エレベーターもフルに動いていない。職員の賃金を入れる袋を廃止したりして、個別で言えば年間数百万円単位の歳出まで切りつめている。公務員賃金は高い、高いと言われるが、大幅な賃金カットも受け入れ、赤字再建団体に転落することだけは避けようと職員も大汗をかいている。鹿児島県は財政非常事態宣言を出している県である。
ある現職県議は「10億くらいは県財政全体の中ではたいしたカネではない。職員の賃金カットと比較することではない。県庁からの眺めは県民の財産だ」と語った。「県民の財産だとまじめに考えているんなら、とうの昔に景観条例を作るとかしていないといけないはず。鹿児島が観光立県というのは昔からみんな承知している。今さらながらこんなことを大義名分にしてとってつけたようなことを言う方がどうかしている」と反論したが、理解してはもらえなかった。
3月議会で川上県議(自民党)は眺めの確保より養護学校の補修が大事だと指摘した。同感だ。ある養護学校は幽霊屋敷のような状況になっている。県民に直接関わりのあるサービスをどう守っていくかの方が議会・行政の仕事だと思うのだが。
何も無理して大枚をはたいて「県庁からの眺め」を確保する必要があるのか。仮に眺めを阻害するような建物が造られるとしたら、彼らこそ「その建物からの眺め」を売り物にするはずだから、展望所なり展望レストランが作られると考える方が自然だと思う。
こんな天下の無駄遣いをしていて、200~300万円をけちるなんて常識のなさも極まれりである。

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