始まりに向かって

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佐藤初女さんのおむすび

2008-12-10 | 心理学と日々の想い
先日、「ガイアシンフォニー第二番」をはじめて見る機会を得ました。
1992年に「ガイアシンフォニー第一番」が発表されて、この第二番は1995年の作品です。
あぁ、これが90年代なんだなぁと、時代の重みを感じながら見ました。

ガイアシンフォニー公式HP「第二番について」
動画に初女さんも登場されています。
http://www.gaiasymphony.com/co_guide2.html

登場人物(HPより)
1 ジャック・マイヨール(素もぐり105メートル記録保持者、イルカの友)フランス
2 14世ダライ・ラマ法王(チベット仏教最高指導者、東洋の叡智)チベット
3 佐藤初女(日本のすてきなおばあちゃん、日本の女性の生活の中の叡智)日本
4 フランク・ドレイク(天文学者、宇宙生物学者、地球外知的生命探査計画の父)アメリカ



90年代、わたしはこどもをうんだり育てたりしていて、外の世界と自分をわざと遮断してすごしていました。
ある時ふと「アネモネ」という雑誌を手にして、びっくりしました。

そこには、おばあさんがむすんだおむすびを、若い人たちがものすごく感動的な面持ちで食べている講習会の記事とか、イルカと泳いだり話したりするイベントのお知らせがたくさんあったりして、なんのことだろうと思ったことを憶えています。

それで、そこに出ていた佐藤初女さんという人のことや、イルカの何たるかを少し知ったものの、そのままにしていました。
時代精神とすっかり離れて生活していましたが、それはそれで満ち足りていたのです。
今こうしてこういう映画を見ると、なるほどこれらのことが当時熱心に探求されていたのだということが分かりました。

料理をする初女さんのお姿をはじめて見ました。
この方はもう長いこと、ご自宅を開放して、心が疲れた方たちがいつ訪ずれてもやさしく迎え入れて、心をこめた食事を出して、話を聞くということを続けていらっしゃるそうです。

山で採った山菜や果実のお料理のおいしいこと、、手作りの梅干しの入ったおむすびを食べて、自殺を思いとどまった人、生きる気力がわいて元気になった人、、彼女の元には引きも切らずに悩める人々がやってきて、彼女はおむすびをむすび続けている、そういう世界が紹介されていました。

大きな大きなおむすびは、手水をつけずに手のひらの温かさで塩をまぶして握るようです。
そうっと握るのがこつなのだそうです。
お米が息ができるように。。

小学館HP「初女さんの母の心はすべてに」ご本人のお話の声が聞けます。
http://www.web-edu.jp/hatsume/index.html
「月刊波動」HP・神の波動を感じて生きる 森のイスキア佐藤初女
http://www5c.biglobe.ne.jp/~izanami/kaminohado/008sathohatusne.html



初女さんは今86才。
大変なご高齢ですが今も全国に出向き、おむすびのむすび方とお話の講習会を続けていらっしゃるようです。

できることなら、このようなご高齢の方をあちこちお呼びせずとも、なんとか“良きおむすび”がむすべる身でありたいと切に思いました。
そのためには自分になにが足りないのか、そのことを考えていたいと思います。

おむすびを食べる側から、おむすびをむすぶ側に移ることが魂の成長なのでしょう。
人は誰でもいつでも、なにものかによって与えられる魂の食べ物を食べ続けているにちがいない、と思う日々です。
われらに日々の糧を与えたまえ、という祈りは魂の願いでもあるのでしょう。






写真はCD「ガイアシンフォニー2番」ジャケットから、冬の「森のイスキア」。
おむすびは筆者作なので、粗漏です。^^;


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