クリスマスが近いので、久しぶりにキリスト教ものにしてみました。
「しんがりの思想」の続きは、その次になりますが、きっと「お先にどうぞ」と、どなたもお怒りにならないことでしょう。^^
ノーマン・コーン氏の「ノアの大洪水」という本を読んでみました。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
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(引用ここから)
「旧約聖書」の「大洪水物語」は、「創世記」の4つの章で詳しく語られている。
新しく創造された大地に、神がアダムを置いてから10世代がすぎた、と物語は語る。
そして人類は非常に「悪者」になった。
人間は悪事をくわだて、悪事を行うことに夢中になっていた。
そして、他の生き物たちも、あまりにもひどい罪を犯していた。
神が世界の状況を見てみると、世界はその住民たちによってまったく痛めつけられ、神もこういう存在を創り出したことを悔やんだほどであった。
1人だけ、正しい男がいた。
それは600才のノアで、彼は 〝神と共に歩み ”、〝その時代の全き人″であった。
神は、ノアにだけ、その意図をこっそりと打ち明けた。
「わたしは地上に洪水を送って、命のある、肉なるものを皆、天の下から滅ぼし去る。
地にあるものは、みな死に絶えるであろう」。
そして神はノアに、こまごまとした指示を与えた。
ノアは木の箱舟をつくり、その内外をアスファルトでおおわなければならなかった。
それに屋根をつけ、3階建てで、各階は部屋に分かれて、横にドアと窓をつける。
舟が完成すると、すぐノアと妻と3人の息子とその妻たちが中に入り、あらゆる種類の鳥と哺乳動物と爬虫類を、一つがいずつ連れて行くこととした。
ノアは、命ぜられたとおりにし、神はその後で、ドアを閉めた。
次いで、大いなる淵の源はことごとく破れ、天の窓が開けた。
雨は降り続き、ついに洪水は地上高くおこり、最高の山の頂上よりも高くなった。
箱舟は、海の表面をただよっていた。
その間、地の上の、動くすべての〝肉なるもの″はみな滅びた。
みな、地からぬぐい去られた。
ノアと共に箱舟にいたものだけが残った。
洪水は長期にわたった。
しかし最後に、神は、洪水を終わらせることに決めた。
すこしずつ、水は引いて、ようやく箱舟はアララトの山の上にとどまった。
偵察に出したカラスは、水が地上から引くのを待ちながら、あちこち飛んでいたが、箱舟には帰ってこなかった。
そこで、鳩を放った。
鳩は、落ち着く所が見つからない、と戻ってきた。
ノアはさらに、もう一度鳩を放った。
戻ってきた鳩は、今度はオリーブの葉を引き抜いて、くちばしにくわえていた。
そこで、ノアは水が引いたことを知った。
神の指示によって、ノアとその家族は箱舟から出て、他の動物もそれに続いた。
次にノアは祭壇を作り、供え物を焼いて捧げた。
神は供え物の焼けるにおいをかいだときに、人間というのは救いようもなく悪いものだけれども、人間のために地上にのろいをかけることは二度としないし、すべての生物を殺すこともしないと、自らに誓った。
これ以後、大災害は起こらないであろう。
それは新しい時代、洪水以後の時代の始まりであった。
新しい世界を始めるために、神はノアとその子孫だけではなく、すべての生き物・・箱舟から出てきたすべての動物と鳥と、そのすべての子孫・・と契約をかわした。
ノアの息子たち、セム・ハム・ヤペテに、彼は仕事を割り当てた。
「産めよ、増えよ、地に満ちよ」。。
彼らはこの仕事を遂行した。
地上のすべての人は、彼らの子孫である。
「旧約聖書・創世記」によって私たちが知っている「大洪水」は、メソポタミアに起源を持つ。
かつてのメソポタミアは、しばしば洪水に荒らされていた。
豪雨と春の雪解けとがいっしょになると、チグリス・ユーフラテス川の堤防は決壊する。
そうなると国土は何百マイルという湖の下に、沈んでしまう。
古代においては、この現象は強力な伝統を生み出した。
かつて、すべてのものをまったく変えてしまうほど圧倒的な洪水があったと信じられていた。
紀元前2800年頃、ウルクの約30キロ北の、古代シュメールの町が、洪水によって荒地となったことが、発掘によって示されている。
文字が刻まれた書板は、紀元前1600年頃のものであるが、それが語っている物語は、口伝の民間伝承として、さらに1000年も前から流布されていたものであった。
(引用ここまで)
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あぁ、なんという、神々の悪意。。
「我、山に向かひて 目を挙ぐ」。。「旧約聖書・詩篇121」
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