元来がヘンクツで天邪鬼。世間が「右」を向けば「左」を見るし
皆が「白」と言えば「絶対に黒」…といった具合に、本当にひね
くれているうえに、根性も曲がっている。それは子供の頃からで
一度だって誰かの話を素直に聞いたり、言われたとおりに行動し
たことがない
そんな訳だから、仲間外れにされたり、貧乏くじを引くのは日常
茶飯事のことで、しなくともよい損ばかり被っている。性分だか
ら仕方がないとはいえ、ほとほと愛想が尽きた…と言いたいが、
だからといって自分を捨てられない。あと何年、娑婆世界で七転
八倒するのかは定かでないが、それまで我慢して付き合っていく
しかない
そういう筋金入りの偏屈者だから、日本人が大好きな“世間の風”
には、常に逆らって生きてきた
政治に関してもそうで、社会党への“風”が吹いていた頃、当時
の女性代表が「山が動いた」との名言（迷言？）を吐いたが、僕は
「風で動くような山は、すぐに消える」と知人らに話した。彼ら
からは「空気を読めない奴」と、大いにひんしゅくを買ったものだ
しかし、僕の言葉は間もなく現実のものとなり、社会党は選挙で
大敗し、“なんでもかんでも反対党”より議席を減らした。間も
なく、本当に消えるかもしれない
“政権交代の風”が吹いた前回の衆院選も同じ。「出来もしない
約束をして、奴らは必ず破綻するよ」。そんな僕の言葉は、“風”
にかき消されたが、結果はご覧のとおり
さてさて、次回の総選挙は“維新の風”が吹くらしいが、出てく
るのは出世が全ての哲学無き野心家や注目を浴びたいスター志向
者、生活のための就職志願者ばかり。今の民主党議員と五十歩百
歩。例え大勢力となっても、結局は烏合の衆となんら変わらず…
とこれ以上言えば、選挙妨害になるかしらん？
ま、ともかく僕は、今度も風に逆らうつもりだ。そのために、ま
た損を被ることになっても文句は言わない。それが性分だから仕
方が無いし、風に一喜一憂するよりは何ぼかましだと思っている
