「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

しんどい…10頁読むのに30分…

2023年02月01日 11時27分33秒 | Weblog
参った…読み始めるんじゃなかった
途中放棄は悔しいから、完走するしかない
しかし、参った…


追記
しかし、第一章を読み終える頃には
俄然面白くなった
完走が楽しみだ


……なるほど。唯一神が、選ばれた特別な者
(予言者)だけに「言葉」を授けたのか……
アブラハム、モーセ、キリスト、そしてムハマンドに。
つまり、神がいると「知っていたのは」人類史で
たった4人と言うことか。
ん…? それ以外の膨大な数の人類は、彼らの言うことを
信じているだけで、神の存在を実際に認知していない
ということだ。もし、4人が現代で言う
〝妄想症〟〝統語失調症〟だったとしたら…?
なんてことを言ったら、世界の数十億人に
確実に消されるな、タハハ…


筆者は仏教への理解が深いとは言えない、と感じる。
多くの西洋人のように、仏教=瞑想=禅、と思い込んでいる。
ユダヤ系宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)では
神が上、信者はしもべ、というのが当たり前になっているが
仏教の創始者・ブッダは、信仰者全員を、悟りを得た自分と
同じ境涯へ高めるべく、説話を通して様々に説法している。
つまり、「皆も仏・菩薩になれるのだよ」「上も下もない。平等だ」と。
そこが、ユダヤ教系宗教と仏教の違い。
極たまに、「僧が上、信者が下」と勘違いしている者がいるが
ブッダの教えと違う。つまり、カルト、邪教徒だ。

更に、この著者、私の愛するフリードリッヒ二世を
「自分が神のように振る舞う中世の王」と揶揄。
哀し…

「数世紀にわたる迫害の後ですら、公式の宗教も非公式の宗教も
どちらも生き延びて、マルクスとレーニンの主張が幻想だったことを
証明した」
…フムフム。共産主義は宗教を否定したけど、「共産主義」という名の
宗教を強要したんだよね、結局。ま、その宗教は滅びたけどね。
けど、未だにそれにしがみついている方々もいるが…

「キリスト教が平和主義的な信念の上に築かれて、
 結局は刀によって課題解決を迫るようになった」
現在のキリスト教国(特に米国)をみると、合点がいく。
また、元々商人だった予言者ムハマンドは、啓示後、目的のためには
躊躇無く軍事力を用いた強力な軍人としての顔を持つ。
ユダヤ国家のイスラエルの持つ軍事力と世界最強の諜報機関モサドは
有名だ。結局、神が世界を支配していると口では言うが、なんのことはない。
支配しているのは、人間が作った強力な火器だ。
映画「猿の惑星」ではないが、人間が跪いているのは武器であり
そして、金だ…。そこには、神はいない。

米国の禁酒法(1920~33)は、女性キリスト教禁酒連合によって
作られたのか…。「酒は敵で悪で、腐敗と絶望の媒体」と叫んで。
それによって酒は地下に潜りギャングの財源となり、カポネなどの
悪党が台頭し、暗黒時代が訪れる…。興味深い。

運命の捉え方
ユダヤ系宗教の場合、アダムとイブ以前、以後に分かれるようだ。
二人が罪を犯した(リンゴを食べた?)ことで楽園を追われるが
それ以後、彼ら(人類の祖先)は罪を背負う。所謂、原罪だ。
その罪を、人類は常に謝罪しなければならない。そして、幸も不幸も
全て神のサジ加減…つまり、神が運命を決めるという考えだ。
一方、仏教は、その者の行いによって未来が決まる、という教えだ。
他力本願の前者は、楽なようにも思える。
後者は、不幸が襲った場合、自分を責めるしかなく残酷だ。
厳しい因果律。どっちを選ぼう…?


読了
「私たちが理解している以上に、宗教は私たちが文化として
定義しているものの中心を占めている」
「(ガンジーやキング牧師など、平和を希求する人たちがいた)
新しく宗教横断的な集団がこの人達に続くかどうか、時が経てば
分かるだろう。地球規模の調和を人類が求める中で、宗教は困難に向かって
その力を発揮し、中心的な役割を果たすことになるだろう」

…前述の通り、著者は、仏教への理解は浅いながら、世界の宗教と
社会の実情を把握しているように思う。そして、その未来を
悲観的ではなく、そこに一筋の光明を見ようとする姿勢が垣間見られる。
果たして世界は、暗黒に向かっているのか希望に向かっているのか。
プーチンの蛮行を見せられる昨今、全くの不透明だ…。

良い本に出会った。



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