「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

勇気の少女の教育という裏打ち

2012年10月16日 16時29分14秒 | Weblog
 
「どんな理由があろうと
 暴力を使う人たちは絶対に悪者だ」
「女性の教育を禁ずるのは悪だ」

こんな、極当たり前のことが、人前で言えない
地域がある。武装勢力タリバンが暗躍する地域だ
そんな危険地帯で、勇気の声をブログで発し続け
ていたパキスタン人の14歳の少女マララ・ユスフ
ザイさんが、タリバンに襲撃され頭に重傷を負った
一事は生死の境をさ迷ったが、現在も意識は戻らず
重体。治療のため英国へ渡ったという


日常化される暴力に、半ば無気力になっていたパキ
スタン市民も、さすがに少女を狙った暴力には怒り
をあらわにし、数千人単位の抗議のデモまで起こっ
ている。政府も犯人に破格の懸賞金をかけ逮捕に躍
起になり、マスコミも“反タリバン”報道を始めた

これに対してタリバンは、自分たちを“口撃”する勢
力への襲撃計画を立てているという

イスラム圏には、そしてタリバンの公用語には「愚」
「地に堕ちた輩」「唾棄すべき無教育・無教養」「生
きるに値しない獣」という語彙は存在しないのだろ
うか。その言葉を知っていれば、彼らも少しはまと
もに生きられるだろうに、と思うのだが…

偏狭な宗教原理主義者たちに決定的に欠けているの
は「共生の智慧」「人類の英知を学ぶ教育」「人類へ
の貢献」「他者への寛容」、そして「賢」と断ずるの
は、米国ウェルズリー・カレジ宗教・精神生活学部
長のビクター・カザンジン博士だ

暴力を肯定した原理主義者は、地球を破壊こそすれ
平和な国土を築くことなどあり得ない。タリバンの
ような輩の頭には、人類への貢献など当然ながら皆
無で、純粋な一人の少女を襲い奇声を上げることし
かできない、実に低脳で迷惑で可愛そうな輩なのだ

人類に害をもたらす彼らを根絶する方法は何か
ビクター博士は「教育」しかないと結論付けている

博士の言う「教育」とは、自民党の安倍晋三総裁の
唱える「美しい日本」云々を教える偏狭なものでは
ない。「人類の英知」を学び「賢」を育てる「教育」だ


正しい教育がないから狂った方向に向かうのだ
と…ここまで書いて、とある事件記事が目に止
まった。パキスタンの少女マララさんと同じ14
歳の中学生が、授業中に漫画を読んでいたこと
を注意されたのに逆上し、女性教師の肩をボー
ルペンで十数回刺したというのだ。少年は傷害
で逮捕された

タリバンだけではない。日本の少年たちにも正
しい教育が必要だ。マララさんが受けたのと同
じ、正しい教育が…

我が母校の使命の重大さを思う

コメント (2)
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