バブル入社の頃、卒業して就職したのはシステムエンジニア(SE)会社であった。
同期入社にふなっちが居た。ふなっちと言うのは、以前ブログに書いた
『白バイを振り切ったと思いきや、自宅に警察が来ていた』
と言うF山君である。入社したてで、イマイチの新人達が考える事と言えば息抜きである。
同期入社でファミリア乗りのえだっちを加えて、金曜の夜だからドライブに行こうとなった。
『うぃーッ、俺がクルマだすよぉ!』とふなっちが言った。
会社から、ふなっちの家に向かい乗ることになった車がサイノスであった。
サイノス、見るからに小さいクルマである。
クーペだから2人で乗るには充分いけるクルマであるが、俺達は3人である。
ふなっちが運転するとなると、残るは俺とえだっちであった。
仕方が無い・・と俺達は暗黙の内に順番を決めた。行きは俺が後ろである。
サイノスの後席に座ると、『プールへの飛び込み姿勢』となった(笑)。
これは辛いゾ!助手席のえだっちが心底恨めしかった。ところが、ドライバーのふなっちは上機嫌だ。
『うぃーッ、ワンガン、ワンガン!!湾岸に行こうぜェ!!』とふなっちがアクセルを踏む。
座っているのに何故かダイブする俺(笑)。
帰路はえだっちが後ろになった。俺は生き返った気分だ。海底トンネルの中で気がついた。
えだっちがいないのである。置き忘れた・・?!かと思いきや、後ろで天井を見ながらひっくり返っている。
ある意味、これなら少しはマシ。マグロ状態。
だが、後続のトラックドライバーには死体を運んでいるようにしか見えなかった模様。
パーキングエリアでコーヒーを飲んだ以外はサイノスに積まれていた俺達。
当然、
『何でサイノス買ったのさぁ?』って話になったの。実用性を考えなかったのかと。
『うぃーッ、実を言うとよぉ・・』ふなっちがニヤニヤしながら話してくれた。
ふなっちはサイノスをディラーで見もしなかったんだ。ふらっと出かけたディラーでカタログを見て、
『なんか、コレいいんじゃねぇか!!』そして、注文。
いよいよ、納車の日。ディラーでサイノスを見た、ふなっちに感動は無かったの(笑)。
『ウ、うひぃーッ!?コレ、俺のクルマっすかぁ?!』ふなっちは叫んだ。
紛れも無く、ふなっちのサイノスであるが本人の想像とは違い、あまりにも小さなクルマであったと言う(笑)。
その他、全てが想像と違っていたそうだ・・。最初、どっかの誰かのクルマと思っていたぐらいだそうな。
『そんな訳なんよ、山チャン。まあサイノスには驚かされたってコトよぉ。ウぃーッ!』
ア、アンタの方が驚きだよ・・って。
サイノスのキャッチコピー。
『友達 以上 恋人未満』だった。このコピーをふなっちは嫌っていた(笑)。
『たっくぅ~、友達以上、恋人ミマンだとぉ!
それじゃ、何にもできねぇーじゃねェか~。』
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同期入社にふなっちが居た。ふなっちと言うのは、以前ブログに書いた
『白バイを振り切ったと思いきや、自宅に警察が来ていた』
と言うF山君である。入社したてで、イマイチの新人達が考える事と言えば息抜きである。
同期入社でファミリア乗りのえだっちを加えて、金曜の夜だからドライブに行こうとなった。
『うぃーッ、俺がクルマだすよぉ!』とふなっちが言った。
会社から、ふなっちの家に向かい乗ることになった車がサイノスであった。
サイノス、見るからに小さいクルマである。
クーペだから2人で乗るには充分いけるクルマであるが、俺達は3人である。
ふなっちが運転するとなると、残るは俺とえだっちであった。
仕方が無い・・と俺達は暗黙の内に順番を決めた。行きは俺が後ろである。
サイノスの後席に座ると、『プールへの飛び込み姿勢』となった(笑)。
これは辛いゾ!助手席のえだっちが心底恨めしかった。ところが、ドライバーのふなっちは上機嫌だ。
『うぃーッ、ワンガン、ワンガン!!湾岸に行こうぜェ!!』とふなっちがアクセルを踏む。
座っているのに何故かダイブする俺(笑)。
帰路はえだっちが後ろになった。俺は生き返った気分だ。海底トンネルの中で気がついた。
えだっちがいないのである。置き忘れた・・?!かと思いきや、後ろで天井を見ながらひっくり返っている。
ある意味、これなら少しはマシ。マグロ状態。
だが、後続のトラックドライバーには死体を運んでいるようにしか見えなかった模様。
パーキングエリアでコーヒーを飲んだ以外はサイノスに積まれていた俺達。
当然、
『何でサイノス買ったのさぁ?』って話になったの。実用性を考えなかったのかと。
『うぃーッ、実を言うとよぉ・・』ふなっちがニヤニヤしながら話してくれた。
ふなっちはサイノスをディラーで見もしなかったんだ。ふらっと出かけたディラーでカタログを見て、
『なんか、コレいいんじゃねぇか!!』そして、注文。
いよいよ、納車の日。ディラーでサイノスを見た、ふなっちに感動は無かったの(笑)。
『ウ、うひぃーッ!?コレ、俺のクルマっすかぁ?!』ふなっちは叫んだ。
紛れも無く、ふなっちのサイノスであるが本人の想像とは違い、あまりにも小さなクルマであったと言う(笑)。
その他、全てが想像と違っていたそうだ・・。最初、どっかの誰かのクルマと思っていたぐらいだそうな。
『そんな訳なんよ、山チャン。まあサイノスには驚かされたってコトよぉ。ウぃーッ!』
ア、アンタの方が驚きだよ・・って。
サイノスのキャッチコピー。
『友達 以上 恋人未満』だった。このコピーをふなっちは嫌っていた(笑)。
『たっくぅ~、友達以上、恋人ミマンだとぉ!
それじゃ、何にもできねぇーじゃねェか~。』
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