Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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渡部昇一先生の名著:「英文法を撫でる」

2005-11-18 01:55:10 | 趣味の話&本と雑学メモ
 
 ひとまず、ケーキ&イタリアンコーヒーを召し上がれ・・・

<先に、不肖エセ男爵の私的なる広報記事なり!>
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  ・・・『本日の記事』の始まり・・・

 この名著に出会ったのは、かれこれ四十代も後半になってから、、、
本の題名になぞらえ、
「まぁ、チョイト子猫でも撫でてみるか」
等と、
気軽に買ってしまったのは、関西空港内の本屋さん(当時、丸善があったのだが、今は如何か?)だった。
その頃、ヨーロッパ長期出張が多く、たいてい2ヶ月以上にわたり、ロンドン・フランクフルト・ミュンヘン・ブダペストの間を行き来していた頃の話である。
12時間近く機上で過ごさねばならないから何か肩のこらない読み物を、、、。と思い、手にしたのがこの小さく薄っぺらな(B5判?且つ完全に300ページ以下)PHP出版本だから、たいしたことはなかろう。
「まあ、ロンドンに着くまでには読みきれるよな・・・」
と、ナメてかかり、飛行機が離陸するやいなや「読書開始」した。
ヨーロッパまで、空路10数時間。通常ならば酒でも飲んで最低でも5時間は眠っている。このときは一睡もしないで現地に着いてしまった。もちろん、好きなビールも一滴も飲まなかった。
完全に、この本に嵌ってしまった。
しかし、一両日で読破できると思ったのが大間違いであった。
英文法を撫でる

PHP研究所

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 結局、ほぼ毎日この本を開きページを読み進め、更に翌日読み進めるにあたって昨日読んだページを振り返りたくなり、又ページをバックさせて、読み進める。
日本語の図書はおおむね縦書きだから、普通縦に読む。この著も縦書きになっているのであるけれども、僅か1ページを読み進めるにあたり、縦にしたり横にしたり、忙しい。なぜならば、しょっちゅう英文のフレーズや文章が飛び出してくるので、その箇所にぶち当たると本を横にしないと読めない。英文も出れば、ドイツ語の単語や句も出てくる始末。
ようやく読み終えたのは、2ヵ月後であった。
「そんなに面倒な本ならば、読めないぜ!」
と思われる方、とんでもない。
一旦読み始めたら、途中で止めるのはもったいない。
少なくとも、自らがその気になって、
「いよいよ英会話を始めよう」
「英語をもっと深く勉強しよう」
「でも、その更なる勉強方法に迷っている・・・」
「上級英語に自ら再挑戦しよう。しかし何か、良い切っ掛が欲しい・・・」
などなど、英語独習再挑戦への意欲ある御仁には、うってつけの本である。
我輩が師事する「渡部昇一先生」は、この著書の中、どこを探しても渡部先生流政治経済向きの記事は一切書かれていない。
いかにも英語学者らしく、
構えてまじめに、一から英語の勉強方法を優しく解り易く書き記され、学生にも社会人も解読可能、且つ読破し得る内容である。
(いつもは口頭による叙述を秘書に書き取らせるという、いささか乱暴な方法で、政治歴史問題の本は著されているらしい。が、この著書は明らかに渡部先生御自らのペンで著されたものであること、明らかなり。理由は、その著を読めばわかる!)
さらに、渡部昇一先生ご自身の「若かりし頃」学生時代の環境や体験や経験にも触れられており、一昔前の秀才にしてまじめな学生の姿を想像回顧すると、いかにも愉快になる。
この著は、かならず最後まで読みきること。
そうすることにより、自分なりの英語学習の方法の間違いを見出せ、反省させられ、もっと深く学べる突破口なるものが見出せると思う。
締め括りに一言、
この書はけっして「教科書的」なものではなく、さりとて、そんじょそこらの経営?学習?英会話?などなどの「勉強法解説的ノウハウ本」ではない、と。

では、どんな本か?

渡部先生をして、英文法習得の重要性を起承転結且つ論拠正しく説かれている正真正銘の「論文」でる。この本は、最低でも2回は精読されたい。そのためには、(半年で大丈夫であるが)ほぼ、一~ニ年はかかるであろう。当著書を読めば、その後の英文の読解手順に変化が現れる事必定。まず、肩の力が抜けて、英文を読む角度が変わってくる。楽に英文を読み進めれるように、自分の内部の変化が感じられる。そのあと、突然に目から鱗が落ちる。英語の実力は一日にしてならず。ある日突然、自分の実力向上の軌跡に気付いたり、突然会話が聞こえ始めてくる。その時まで、砂を噛むような努力を積み重ねなければ、一念は達し得ない。

*独り言:こうして感想文を書いてみれば、もう一度この書を読みたくなった。

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