山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
流石、夏目漱石。どれも「心」の襞そのものかもしれない。3つ夫々には人の心の「力み(りきみ)」を感じる。
老後の今、整理し片付けるべきは、物よりも先ずこの「自分の力み」をこそ対象にすべきではないか、と思えてきた。
今の「心」のままで終わるのは、少しさみしすぎる気がする。
「さみしい」には、寂しいとか淋しいよりも「寒みしい」と当てておこう。
【脱力/メリハリ/寝るのが一番/】
++++++++++++++++寒みしい+
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2018.10.6 寒肩という言葉がある。肩に力が入って聳え(屹:そびえ)させた状態をいうらしい。武道でも嫌われる。
2018.10.6 武道的には「脱力の難しさ」を言うが、力んだ心を瞬時に解放するのも難しい。心は体に顕れる。
2018.10.6 アンガーマネージメント的には6秒の深呼吸、とくに「ハァ~」と吐く息の大事。
2018.12.2 気がつくことが大事じゃない?とカミさん。孤独は淋しさとは違うと何かの本。良い意味で一生真摯に足掻く?
2020.4.4 自分の脳味噌が決めている"寒みしい"イメージ。肩甲骨の間を開合し緩めて温かさを感じよう。身と心は繋がる。
2020.11.25 頬を緩めると脱力する。笑みを浮かべると走るのが速くなるとも。ゆっくり息を吐くと力は入れづらい。
2022.1.20 大寒の今、とてつもなくさみしい。心の淋しさもあるだろうしコロナ禍の今、心の寒さは尚更にも思う。
2022.2.11 ハスキー犬を見て思う。群れる動物なんだな、と。人も、就中農耕民族は群れないと孤独に苛まれ易いのか。
2022.2.12 懐が寒い時でも気温が下がって寒い時でも、何気なく声を掛けたり立ち話するくらいでアタタマルものあり。
今朝、家の庭に張ったキュウリネットにヒヨドリ雛がヨタヨタした感じで止まっていた。
親鳥がけたたましく鳴く。
尾羽が無いのはヒナだからなのか、それともカラスにでも襲われたか。頭部の羽毛も禿げ気味だ。
もし巣から誤って落ちたのであれば、どうしようもない。
昼前にもヒヨドリのけたたましい声が家の周りで響いていた。
14時ころ、私の部屋の窓辺近く、温室の骨組にヒナが止まった。心配した親鳥2羽がホバリングして鳴き叫ぶ。そのうちヒナ鳥が物陰に落ちて身動き取れなくなった。しょ~がね~な。野鳥は羽ダニみたいのがいっぱいつくことが多いので手袋をした。雛鳥は用意に手中に捕獲、小物置の天部に載せてやったが怖がってすぐに飛び立ち、隣家の地面に落ちた。
その間、親鳥は一定距離のところを目まぐるしく飛び回り私を威嚇しながら、ピーピーピーピー。
助けようと思ってやってるのにと内心思うが、人間相手でも通じないことが多い。ましてや相手は親鳥、狂ったようにヒナを呼んでいる。
しばらくのち、子を伴って鵯が隣の屋根の向こうに飛んでゆくのが見えた。やっと訪れた静寂。
飛べるんだったら最初から飛べっつうんだ。でも親鳥の理屈抜きの必死な行動は、偉いなと思った。この後も飛行訓練なのか、時折、うるっさい鳴き声がちょっと離れた空間を移動している。
さっきの騒動中、洗濯物のハンガー近くにも止まって脱糞していた。かかっていなければいいが・・・、それに表に出ている間に、二の腕を蚊に食われた。まったく人騒がせ、迷惑な話だ。
【ちきしょ~、オスヒヨドリメスヒヨドリ!//モビング/】
++++++++++++++++ヒヨドリ+
南側の庭のチューリップ、今年は葉ばかりが大きくなったものの、とうとう花を咲かせなかった。一方北側に植えっぱなしのチューリップはいつものように花開いた。南側の球根も植えっぱなしだ。球根は掘り上げてネットに入れて涼しい場所で保管するものらしいが、ここ5年間は問題なく季節が来ると花をつけた。今回のは、チューリップのストライキか?
そういえば、今年はジャガイモを特に植えつけなかった。昨年も一昨年も植えつけて様子を見たが、昨年は出来が良くなかった。食べるにはあまりにも小さい芋を、そのまま地中に残した。今年はそれに期待もしなかかったし、どこに残しておいたかも忘れていた。だが、今年はいつの間にか芽を出し茎を太らせ葉も茂ってきた。地植えの形だからとくに水やりもしないし耕したわけでもない。これはちょっと楽しみだ。
柿などに「生り年(なりどし)」という言葉がある。農業を生業(なりわい)としてやっておられる方は、シビアに管理しているのだろう。私の場合は無管理だからちゃんとした結実は少ない。それでも無農薬の旬のものを少量、おいしく頂いて感謝している。
ジャガイモやチューリップにも「休養する年」とか、あるのだろうか?もしそうなら来年のチューリップがどうなるのか今から楽しみだ。
植物も赤ん坊も、大きくなった我が子達もみんな色々教えてくれるが、こっちは見させて貰うばっかりで、何のお役にも立たないでいる。
+++++++++++++++++チュースト+
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2018.10.16 キャパ越えの無理を続けると何かが緊急自動停止する。それを病気と称したりして。
2018.11.25 疲れたら休む。当たり前のことだ。これは何人にとっても例外なく守られねばなるまい。
2019.9.7 いくら自分の体でも無理を通せば言うことを聞かなくなる。与えられた身、しっかり愛そう。
2020.3.23 今年も北側のチューリップ、葉だけ大きく。それでも"呼吸"するように陰と陽の年、繰り返す?
2020 8.1 咲かそうとするから“何故咲かん!”となる。条件で ちゃんと芽も出る花も咲く。今夏野菜高騰。
2020.11.7 日照不足。何度か野菜の高値が来た。コロナ禍で"やる気"の起きぬ日も。出来ぬ日は出来ん。
2021.6.12 今年は0403 頃咲いたチューリップ。球根はそのままだが咲いてくれる。ありがたいものだ。
2022.7.31 熱中症警戒アラート。36℃超の猛暑日。温度も光も栄養も、大き過ぎれば、活動に支障。
マダガスカル・ジャスミンが蕾のままなかなか咲かない、と娘に言った。
ゆっくり待たなきゃ~、と娘が応えた。娘のほうが「大人」?
「待てない親」を、まだやってる私。進歩ないな~。
私の課題だな~。
++++++++++++++++++待てぬ私+
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2021.6.2 アンガーマネジメントにしても、会話にしても、待てないってことは余裕が無い証拠。一呼吸が入れられない。
2022.2.3 速攻を良しとするのは若者か。拙速は、この齢になると阿呆臭い。要は、早過ぎず遅すぎず、それに尽きる。