まるさんかくしかく〇△☐Ⅱ

雑感・雑記・日記

1224 終活年賀状

2020-12-24 15:06:46 | 老後生活

出した年賀状への返事の形で、正月遅くに葉書が届いたことがある。

ひとつは年賀はがきだったが、宛名・差出住所以外は真っ新(まっさら)。お世話になった年齢的にかなり上の方だったのだが、翌年も年賀ハガキは届くことが無かった。亡くなられたのだろうと思う。

もうひとつは、尊敬する年配の女性(小学校の先生だった)のご主人からの葉書。リタイア後長く悠々自適に過ごされていた奥様について「認知症がすすんでおり... 」と、今後の年賀状辞退が記されていた。もとよりご主人様には面識も無い私に向けて、何をどう書いてよいか分からないところを考えに考え抜いて返事を下さったに違いない。
賀状だけのやりとり ... 、個々の付き合いの度合も家族の方は知らないだろうし、年に一度では尚更。

暮れに、私より2つほど年上の男性の奥様から喪中はがきを頂いた。葬儀の知らせは無かった。今年8月7日に70歳で永眠と書かれていた。彼とはスキーやスキンダイビングにも一緒に出かけたものだが、奥様とも面識があって弟のように接してくれた。近所だったので私の母もお世話になった。それほど親しくしていただき、母の葬儀には大きく成長したお子さん2人も伴って会葬してくれた。

このごろは終活に伴う年賀状辞退の主旨を認め(したため)た年賀状印刷承りますというのまであるらしい。私は今度の1月に69歳だが、70歳で亡くなってしまうこともあるのだということが愈々身近に起きて来た。

年賀状といえば、幼少時の"芋版"からプリントゴッコ、達筆な方は毛筆でと色々な創意工夫がなされ、必ず手書きの一筆が添えられていた。新年の抱負や近況から、刺激を受けることのできる良い機会でもあった。一方、会社や先生、組織の人たちは毎年多枚数の味気ない印刷物を、いわば機械的に出される方も少なからず。
今や、印刷業者を介さず、PCソフトで綺麗に仕上がる年賀状は、宛名も文面もイラストも、メニューから選んでプリントアウトして投函という風になってきた。ペン書きさえ不要、便利になったものだが、それに反比例するように年賀状を出す人の数は激減、いわゆる、形だけの行いは廃れ、SNSでも事は済むことに。

心がこもったものであれば、形はどうあれ、幾久しく続くのだろう。心を込める、相手を思う。これは、案外難しい。
それはともかく、私の2つの年賀状経験は、年々齢を重ねゆく私にとって少しずつ悩ましいものになりつつある。
いつかきっと書くんだろうな、終活年賀状。  <2018-12-24 1224>

減賀状一年間の腐熟/多重ストレス/マインドフルネス/】



++++++++++++++++終活賀状+
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2018.12.25 目上の人へ"賀正"、"迎春"はダメ。謹賀新年はOKとTVで。途端に年賀状がつまらないものに。
2018.12.29 伝筆(つてふで)とかいう、習字とは違うが趣のある景色のような毛筆タッチ。簡単らしい...。
2019.1.11 遠くに住む親戚はともかく、だいぶ年下の人への年賀状、このままでいいのか考えてしまう。
2019.2.12 昨日、知人の女性から"乳がん入院中 年賀状欠礼のお詫び"LINE。ガンは2人に1人と身近。
2019.9.22 断捨離は一向に進む気配なし。
2020.1.7 カミさんの友人、還暦を前に"今後の年賀状辞退"を送っきたとか。貰って嬉しい年賀状というものもあるのだが。
2020.8.31 一年の3分の2が過ぎた。まごまごする内に暮れがまたやってくる。綺麗簡便になった賀状は形を送るカタチ?
2020.9.1 かつては年賀状は絶対的な行事。1年前の賀状を見ながら、互いに一方通行の手書きの添え書きして賀詞交換。
2020.11.23 年賀状を終わりにすると言ったって、親戚は?お世話になった方はどうする?考えると困難ばかりが浮上。
2020.12.18 友人と高尾山を歩きながら終活年賀状について話し、来年末は2人の間での年賀状をやめようと申し合わせ。


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