新型コロナ禍の中で歯科の立場で

2020-05-03 22:38:37 | デンタルプラザ
いつもと違うGWの真っただ中にいます。昨年は10連休に湧き、瀬戸内国際芸術祭もあり盛り上がっていました。そのわずか1年後まさかの事態です。

新型コロナウイルスとの戦いはワクチン開発まで続きますが、その出口がいつになるか誰にも分かりません。新型コロナウイルスにより、また新たな社会秩序が形成されつつあります。感染症との闘いは人類の歴史そのものです。ヨーロッパで幾度となく流行したペスト菌による黒死病、コロンブス一向がアメリカ大陸から持ち帰ったのがアメリカ大陸の風土病だった梅毒、これにより一夫一婦制が確立したといわれています。

未知の感染症に対して人間は恐怖を感じます。これが昂じて差別、偏見、風評被害なども生まれ、今回の新型コロナ感染症でも取り上げられてます。人には実は無数の細菌やウイルスが存在しています。人と共存している細菌などの微生物数は人体の総細胞数より多いのです。人は細菌やウイルスと共存しているのです。人に感染するウイルスは宿主(人)がいないと存在できません。新型コロナウイルスも消滅させることは困難と思われ、いかにウイルスと共存していくかを考えないといけません。新型コロナウイルスも定着して季節性の風邪の原因ウイルスの一種になる可能性もあります。

歯科が扱う口腔という小宇宙には、天文学的な細菌類が存在しています。新型コロナウイルス感染症といいますが、人類で一番多い感染症は歯周病菌による歯周病。この歯周病菌などの口腔常在菌が誤嚥性肺炎を引き起こしています。新型コロナ肺炎でお亡くなりになる人数よりも、今のところはるかに多い数の人が誤嚥性肺炎でお亡くなりになっているのです。

歯科が誤嚥性肺炎のリスクの少しでもの減少に貢献しています。歯科は新型コロナの感染リスクがあると報道されたりしていますが、歯科は歯周病などの感染症に常に立ち向かっていて、感染症への安心安全への配慮は新型コロナウイルス登場以前からもハイレベルの対策をしています。

マスク不足が報道されていますが、歯ブラシが不足したという報道がありません。これが残念です。上気道感染症に対して、うがいや歯ブラシによる口腔ケアも感染予防に貢献していることは間違いないところ。うがい、手洗い、そして歯ブラシなどによる口腔ケアもマスクと同様感染症予防には重要であることを忘れてはいけません。

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