「出雲大社展」と展示のある文章。

2013-06-09 22:38:49 | カルチャー
今日は梅雨らしい日曜日となりました。明日以降、日本の南海上の台風3号の影響で梅雨らしい天気になりそうな気配です。

速いもので、60年ぶりの平成の大遷宮で賑わう出雲大社に出かけて2週間が経ちました。出雲大社の近くに島根県立古代出雲歴史博物館という立派な建物があります。


ここで6月16日(日)まで特別展「出雲大社展」が開催されています。電車の関係で観賞時間が少なかったので、常設展を観ずこの特別展のみ観て来ました。


この特別展では、初公開のものが結構展示公開されてました。興味深いものが多かったですが、私はある写真パネルの下の文章に目がいきました。岡本太郎氏の芸術風土記からの文章です。メモを取ってきました。

~奇妙な連想だ。 南仏は限りなく明るく透明なのに、山陰道は暗い。光自体の肌ざわりがちがう。
 海が北にひらけ、南を山でとざしているせいか、山はだも町なみも、いつでも逆光の中で浮かび上がる。どんなに日がうらうらと照っていても底が暗い。
 烈日をあびれば影は濃く、深くなる。あふれず、つきさし、しみとおってしまうような光線だ。~

山陰の光景をよく表現していると思います。それでも夏の山陰の日本海は青いです。山形県荘内地方から北の日本海は青ではなく蒼です。

山陽と言えば明るく、山陰と言えば暗いイメージが付きまといます。冬は多分そうだと思いますが、それ以外の季節は、鳥取・島根県地方を山陰というのは少々気の毒な気もします。

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