たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

ママのお見合い? <はたらく 能力勝負 ママドラフト会議>を読みながら

2018-07-16 | 差別<人種、障がい、性差、格差など

180716 ママのお見合い? <はたらく 能力勝負 ママドラフト会議>を読みながら

 

毎日記事の<くらしナビ ライフスタイル>はいつも今日日深く読んでいます。世の中の変化を感じる一面でしょうか。

 

さて今回は<はたらく能力勝負 ママドラフト会議>と人気のプロ野球に習ったのでしょうか、でもやり方は独自性があっていいですね。

 

結婚・出産で仕事を辞めた女性が再び就職するのは、わが国の場合保育条件や労働環境、さらには夫やその家族の意識など多くの壁があって、容易ではないでしょうね。

 

そんな暗い話にめげることなく頑張っている人もいますね。

記事は<結婚や出産の後に再び働きたくても、以前のようにやりがいのある仕事を、どう見つければいいか分からない--。そんな時に企業との橋渡しをする「ママドラフト会議」をご存じだろうか。>と新しい取り組みに注目しています。

 

ママドラフト会議とはなにか、まずその様子を生中継とまでは行かなくとも再現しようとしています。

<「社会に必要とされ続けたい」「必ず良い仕事でお応えします」

 6月、東京都中央区。この日のママドラフト会議の対象になったのは6人の女性だ。約40人の経営者や採用担当者が見守る中、1人ずつ登壇して4分間のスピーチに挑む。かつて社内外で表彰された実績、妊娠・子育て中に勉強して取得した資格……。身ぶり手ぶりを交えながら、自分の長所をアピールしていく。質疑応答の後、「いつか一緒に働きたい」と判断した企業が「いいね!」の四角い札を掲げると、ママたちの笑顔があふれた。>

 

ではドラフト会議はどんな仕組みなんでしょう。

<ドラフト会議はNPO法人「ママワーク研究所」(田中彩理事長)が主催する。拠点のある福岡市でこれまで8回開き、約40人と延べ約200社が参加した。女性の参加費は無料。「お見合い」が成立すると、あとは個別に雇用契約を結ぶ仕組みだ。>

 

実際に仕事に就いた人の体験談も紹介されています。

<昨年のドラフト会議で職を見つけた横林京子さん(42)=福岡市東区=は現在、人材育成コンサルティングなどを手掛ける会社で在宅勤務をしている。2人の子どもが幼稚園に行っている間や寝た後を使い、多い時で月60時間。日帰り出張もする。ウェブ会議に参加したり資料を作ったり。「補助的なパート業務と違って、交渉事を任されるなど恵まれています」>

 

この横林さんは、仕事もしたい子育てもがんばりたいと、どんな仕事経験をしたいかや能力を語るだけでなく労働条件をプレゼンしたら、それでいいという会社があったのですね。

 

このような成果こそ、ママドラフトの特徴らしいのです。

<「子どもがいると、まず働ける時間の制約を考えてしまう。多くの企業や女性は『制約があるから働けない』と互いに思い込んでいます。でも、本当は働きたいという女性はいるんです」と横林さんは言う。「働く条件を自分から提示することは、普通の求職活動ではやりにくい。ドラフト会議は自分の能力や条件を口に出せる場でした。こういうやり方が多くのママたちに届いてほしい」。働き出すと4歳の長女が一番の応援者になってくれた。夫も自分から家事を手伝うようになった。>最後の、夫の家事は当たり前ですが、在宅で仕事に取り組んでいれば、余計そのような意識を生み出すのかもしれません。

 

女性は子育てに専念するのが理想なんて考え方がまだ強い日本社会。ほんとに子供のためにもそれがいいのかとおもうのです。子供中心の家庭になりかねないですね。学校生活だけが話題になってしまいませんか。世の中、さまざまな矛盾・悩み・問題が頻発しています。そこから目を閉ざして、母子中心の家庭生活となってしまったら、子供の成長にも決して望ましいとは思えません。

 

むろん長時間労働やパワハラ・セクハラなどの悪行を許容した労働環境や、あるいは補助的仕事だけ押しつけるといったことで、子育て中の母親を働かせようというのは論外ですが、多様な働き方を提供する場として、こういった舞台もあってよいかと思います。

 

専門家の意見も参考になります。

<第一生命経済研究所の的場康子・主席研究員の調査によると、子どものいる男性が再就職時に最も重視するのが「仕事のやりがい」なのに対し、女性は「勤務時間」などの条件を挙げた。>これはわかりますね。ひどい性差ですね。でも地方にいると痛感します。

 

<的場さんは「政府は中途採用市場を拡大しようという方針で、企業内保育所や在宅ワーク推進などで多様な働き方を後押ししようという機運がある」と、ママへの「追い風」を指摘する。その一方で、最近の人手不足を背景に「子持ちの女性も働かせようという思惑があるのではないか」と懸念。>政府の保育体制強化も、単に女性労働力を増やす方向しか向いていないと思われても仕方ないかもしれません。保育の男女差を少なくすることへの配慮も必要でしょう。そして女性が多様な職場につける条件整備も不可欠ですね。

 

的場氏の<「子育てを優先したい人はそうしてほしいし、働きたい人には再雇用などの選択肢を増やすことが必要。自らの意思表示を社会にしていくことが大切だ」と話す。そのうえで、再就職を考える女性には「人生100年時代。勤務時間などの条件だけで職場を選ぶのではなく、長いキャリアを考えて選択してほしい」とアドバイスする。>という発言は、女性が人として一生を生きていく道を一人ひとりが大事にして欲しいという、おそらく寛恕自身の体験もあって指摘した言葉でしょうか。多くのママさんには注目してもらいたい言葉です。

 

話は変わりますが、<人生相談夫が亡くなった後が不安=回答者・高橋源一郎>の今回の回答を読んでいると、やはり相談を継続するのは難しいなと思ってしまいました。このブログも、なんかマンネリになって、あとどのくらい続けることができるのかしらと思ってしまいました。

 

今日はこの辺でおしまい。また明日。

 

 


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