白夜の炎

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東電の怠慢と情報隠ぺい

2012-01-19 14:23:02 | 原発
「福島第一原発 非常電源を未接続

2012年1月19日 夕刊

 東京電力福島第一原発の事故で、東電は十九日、福島第一の原子炉の情報を国の防災ネットワークにつなぐ緊急時対策支援システム(ERSS)の非常用バッテリーの接続を怠り、事故発生当初、一時情報が送れなくなっていたと発表した。情報は放射性物質の拡散を予測するシステム(SPEEDI)にも使われており、予測に影響を及ぼした可能性がある。東電は一連の経緯を政府事故調査・検証委員会に知らせていなかった。

 原子炉の圧力や温度などの情報は東電のシステムを経由してERSSに送られる。東電によると、一昨年十一月に変換装置と非常用バッテリーを接続する工事の際、ケーブルが短かったため接続できず、四カ月間そのままにしていた。変換装置は構内の保安検査官室にあり、経済産業省原子力安全・保安院との間で工事の時期などを調整していたという。

 ERSSに情報を送るシステムは、本来は1号機の電源を使う。予備に二種類の外部電源があり、非常用バッテリーを追加することになっていた。

 福島第一原発は震災で外部電源を喪失。さらに津波による配電盤の浸水などにより、原子炉のデータを確認するシステムが機能しなくなった。非常用バッテリーが変換装置に接続されていれば、津波で被災するまでの約一時間、データを送れた可能性がある。

 政府事故調査・検証委員会は昨年末の中間報告で「(ERSSへの通信機器に)非常用電源が備え付けられていなかったため、装置が停止したと考えられる」と記していた。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「再工事の際に一時データ伝送が止まるので、時期を保安院と調整していた」と説明。保安院の担当者は「詳しい経緯を確認している」と話している。」

 どこまでも続く情報の隠ぺい。

 SPEEDIを巡る問題についてあれこれ矛盾が生じたため隠しきれなくなったのだろう。

 このほかにもいろいろあるだろう。

 畑村委員会は関係者の刑事責任を追及しないから、本当のことを社っべってくれ、というスタンスだが、不都合なことはどうせしゃべらない覚悟なのだから、徹底的に訴追したほうがよい。

 いい加減なことをすれば人生を失う、ということでなければ、本当の責任感は生じない。


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