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中国はTHAAD配備を問う前に金正恩の「剣の舞」に制裁すべきだ/東亜日報

2016-02-16 17:39:09 | アジア
「中国の王毅外相が高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備をめぐって「項荘舞剣、意在沛公」という故事成語で批判した。楚の項羽のいとこの項荘が宴会で剣の舞いを踊る理由は、沛公(劉邦)を殺すためだという意味だ。中国は、THAAD配備を「劉邦(中国)を狙う項羽(米国)側の剣の舞」と見ており、韓国を米国の意によって動く項荘ぐらいに考えているという内心を表現したのだ。

王外相は12日、ロイター通信とのインタビューで、北朝鮮核問題の3原則「韓半島の非核化、軍事的解決の反対、中国の安全保障毀損の不容認」を紹介した。王外相は北朝鮮の核実験直後の8日にも、「中国は韓半島の非核化、韓半島の平和と安定、対話による問題解決という3原則を堅持しており、3つのうちどの1つも欠くことはできない」という内容の3つ目を変えたのだ。王外相は、非核化と関連して「北朝鮮側も韓国側も自ら作っても持ってきて配備してもいけない」と述べ、韓国の核開発や戦術核兵器の導入にも反対する考えを明確にした。北朝鮮の核とミサイル挑発で触発された安保危機の本質を曖昧にする発言だ。

韓国政府がTHAAD導入を検討するのは、北朝鮮の挑発から国民の生命と財産を守るための自衛的措置だ。にもかかわらず、中国は米国との覇権争いだけに神経を使い、韓国が直面する安保脅威に目を背けることは理解できない。米国は、THAADがなくても人工衛星を通じて中国の軍事的動きを探知することができる。国際社会が北朝鮮の挑発を糾弾するにもかかわらず、中国が北朝鮮の核問題解決に誠意を見せず、自国の安保利益を前面に掲げることは、国連安全保障理事会常任理事国として取るべき態度ではない。

16日にソウルで韓中両国の次官級戦略会議が開かれる。11日にミュンヘンで開かれた韓中外相会談で、王外相が「両国は重大な利益に関する問題では戦略的疎通を持たなければならない」と言ったが、北朝鮮の4度目の核実験後、韓中首脳間の電話会談を1ヵ月も拒否した中国がそのようなことを言う資格があるだろうか。北朝鮮が核を放棄するよう中国が影響力を行使しなくては、THAAD導入を阻止する大義名分はない。項羽と劉邦は天下統一の大業をめぐって力を競ったが、今、米国と中国が世界平和のために協力することこそ、時代が求める役割だ。北朝鮮が核とミサイルで剣の舞いを踊ることに中国が背を向けるなら、項羽は米国でなく中国だ。」

http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/525518/1


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