白夜の炎

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韓国の失望と絶望

2016-02-15 15:35:29 | アジア
韓国政府がアメリカ政府との間でTHAAD(高度防空システム)の配備を検討していることが明らかになった。

これに対しては中国政府が、中国に対する脅威だとして猛反発している。

王畿外相は故事を引き、中国を刺すものだと言いたいようである。

しかし中国政府はこの間の自らの行いを振り返ってみてもいいだろう。

十数年をこえる六カ国協議は全く無益だった。

北は結局核を開発し、配備し、ミサイルの開発と展開を進めている。

北を抑制するための最低限の条件としての国連の決議も全く無視して、北は先日核実験とロケットの打ち上げを実施した。

これまで韓国は中国の北朝鮮に対する影響力に期待して、THAAD配備を求めるアメリカの要求を拒み、中国の要請の応えてAIIBにも、天安門のパレード行進にも参加した。

しかし期待は裏切られた。中国は結果として北の核開発とミサイル開発をそのままにしている。

そしてその後の対応でも、北擁護の姿勢を明確にした。

韓国が中国の対応に失望し、アメリカの軍事力に回帰するのは当然ではないか。

中国は近年自らが大国であることを自称し誇るようになってきた。

その通リ中国は大国である。領土は宏大、人口は多く、ミサイルも核もある。

北の核等大した問題ではないかもしれない。

しかし韓国には中国が持っているすべてが欠けている。

ソウルにキノコ雲が立ち上ったらそれで終わりである。

韓国の中国への失望は、自らがおかれた状況への絶望に裏打ちされたものである。

中国は今まで、南北の間に身を置いて、戦略的・経済的利益を享受してきた。

それは限界に達しつつある。

南北は軍事的に対峙している。

中国はどちらかを選ばなければならない。

韓国はそういっているのである。


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