北朝鮮の政治・社会体制について考えていてふと思いついたことがある。
まず特徴的なことを列挙してみると。
1 指導者が世襲。まるで金氏王朝である。
2 社会階層が、金氏という権力の中核を中心にそれこそ階層的に作られている。軍と労働党の幹部が取り巻き、その中で忠誠心を競い合いつつ権力闘争が展開するというのは、まるで朝鮮王朝の宮廷劇のようだ。
3 2の権力構造を中核に、党や軍・警察、そして様々な社会組織と地域編制を通じて、国民が階層的に編制されている。最底辺には反国家分子とされた人々や日本からの帰国司書がおり、その上に地方の一般住民がいる・・・。等である。これはまるで王朝の身分制社会の再現のようだ。
このような体制はチュチェ思想と金正恩への忠誠を核として成立するが、それは朱子学を思想的中核としつつ、その解釈と王朝の正統性、そして権力への関与をめぐって争った王朝体制のありようとそっくりである。
だからこの国は自動的に破綻するとか、どうしようもないという訳ではない。国家のありようは様々なのである。ただ朝鮮王朝が国民の生活の向上やビジネスの発展に消極的だったように、北の体制は本質的にそういったことに鈍感なのかもしれない。
それに対して王朝体制の全面否定に立脚した韓国の方が、経済的優位に立ったということだろうか。いずれにせよ米軍軍政から軍事独裁政権をへて、それを自らの変革のための戦いによって転換した韓国の方に、政治・社会体制としては未来があるように思うのだが。
まず特徴的なことを列挙してみると。
1 指導者が世襲。まるで金氏王朝である。
2 社会階層が、金氏という権力の中核を中心にそれこそ階層的に作られている。軍と労働党の幹部が取り巻き、その中で忠誠心を競い合いつつ権力闘争が展開するというのは、まるで朝鮮王朝の宮廷劇のようだ。
3 2の権力構造を中核に、党や軍・警察、そして様々な社会組織と地域編制を通じて、国民が階層的に編制されている。最底辺には反国家分子とされた人々や日本からの帰国司書がおり、その上に地方の一般住民がいる・・・。等である。これはまるで王朝の身分制社会の再現のようだ。
このような体制はチュチェ思想と金正恩への忠誠を核として成立するが、それは朱子学を思想的中核としつつ、その解釈と王朝の正統性、そして権力への関与をめぐって争った王朝体制のありようとそっくりである。
だからこの国は自動的に破綻するとか、どうしようもないという訳ではない。国家のありようは様々なのである。ただ朝鮮王朝が国民の生活の向上やビジネスの発展に消極的だったように、北の体制は本質的にそういったことに鈍感なのかもしれない。
それに対して王朝体制の全面否定に立脚した韓国の方が、経済的優位に立ったということだろうか。いずれにせよ米軍軍政から軍事独裁政権をへて、それを自らの変革のための戦いによって転換した韓国の方に、政治・社会体制としては未来があるように思うのだが。
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