白夜の炎

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NHK・「原発事故への道程」/再掲 - こういうドキュメンタリーを安保法制でも作ってほしい

2015-11-30 17:55:32 | 放射能
再掲ブログ

「*2011年9月25日(日) 夜10時 シリーズ 原発事故への道程後編 そして“安全”は神話になった

 大変良い内容でした。
 
 電力事業連合のかつての広報担当者は、新聞社に広告を出し、その結果、原発に批判的な報道が減ったと証言している。

 また伊方原発訴訟を丁寧においかけている。そして一審の地裁判決が出る直前になって、裁判長が交代させられ、新しい裁判長が全く国側に沿った判決を下したこと。そしてそれが最高裁まで維持され、判例として確定してしまったこと。そのため原発の建設が国の裁量事項であるとされてしまったことが明らかにされた。

 原告の弁護団長は、「今後原発で深刻な事故が起こった時は、最高裁判所にも責任がある」といったが、そのとおりである。

 原子力村は①政治家(歴代自民党政権)、②官僚(経産省、文科省、警察)、③電力業界(電力会社等)、④原子炉製造等を行う関連巨大企業(東芝、日立、三菱など)、⑤学会(東大、京大、東工大の核工学部の関係学科など)、⑥巨大メディア(大手新聞、在京テレビ局等)にプラスして⑦裁判所等司法権力を加える必要がありそうだ。

 そういえば反原発の立場の福島県知事が起訴されてその地位を追われた事件があった。検察幹部は公安調査庁などを牛耳って、公安・諜報権力の中核を形成している。

 市民のための正義の味方、などというのは大ウソだというその実態を見据えなければならない。



 NHKのこの特集は、9/18の前編と合わせ必見です。以前も紹介しましたが、NHKのHP掲載の紹介文を以下に引用します。
 →http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0925.html

 また以前のブログは→http://blog.goo.ne.jp/baileng/e/5b60663842be4881bb490d326bca1239

「原子力政策研究会に集った原発関係者たちの録音テープと新たな証言により、なぜ福島原発事故が起きたのか、その歴史的深層を探るシリーズ。後編は原発が次々に建設された1970年代以降、日本の原発で事故は起きないという「安全神話」がいかにして誕生したか、その過程を明らかにする

 1973年石油ショックの翌年に電源三法が成立し、「安全」を前提に原発建設が加速していった。このとき、日本で初めて原発の安全性を科学的に問う裁判「伊方原発訴訟」が始まっていた。裁判は原発建設に反対する地元住民と科学者たちによる原告と、建設を推進しようとする国によって争われた。

 そこでは今回の福島原発で起きた「全電源喪失」や「炉心溶融」などの事態がほぼすべて俎上に載せられていた。公判中にスリーマイル島やチェルノブイリ原発の事故も起き、安全性の見直しが迫られる状況も生まれた。しかし最高裁は「行政裁量の分野」だとし、反対派の訴えを退けた。

 原発の安全性を正面から問うルートが失われるなか、誰も疑問を挟めなくなった行政と業界、学術界により安全神話は膨張していくことになる。日本における最初で最後の本格的な原発法廷の消長を軸にして、安全神話がいかにして一人歩きしていったか、その歴史的メカニズムを検証する。」


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