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中国の負債問題、2019年がピークか/朝鮮日報

2016-02-23 14:08:49 | アジア
「 ブルームバーグ通信が21日、大手金融機関のエコノミスト12人を対象に中国の負債問題に対する見方を聞いたところ、7人が中国の債務の対国内総生産(GDP)比が少なくとも2019年まで上昇すると答え、4人は20年以降も負債が増えると予想した。回答者が予想した対GDP比は平均283%だった。

 最近スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、09年から昨年6月までに中国の負債増加率が年11%に達し、5年後には通貨危機直前の韓国と似た状況になると予想した。中国企業の債務は現在対GDP比が163.1%で、韓国の通貨危機当時(116.1%)だけでなく、日本のバブル崩壊後の構造調整期(149.2%)や米金融危機(72.6%)当時よりも高い。こうした懸念があるにもかかわらず、最近の経済成長鈍化懸念を受け、融資が再び増えている。中国人民銀行(中央銀行)によると、先月の人民元建て新規融資は2兆5100億元(43兆4800億円)で、過去最高を記録した。

 ゴールドマン・サックスは最近のリポートで、中国が負債急増で深刻な景気低迷や金融危機に陥る可能性があると警告した。ゴールドマン・サックス個人資産運用のシャーミン・モサバル・ラフマニ最高投資責任者(CIO)は「主要国は全て債務急増で金融危機や長期間の景気低迷を経験した。歴史は中国も同じ運命に直面したことを示している」と指摘した。

 専門家は中国の債務調整過程で銀行のシステム危機まで生じるかどうかは不透明だが、投資家はそうしたリスクにも備えるべきだと指摘した。KDB大宇証券のコ・スンヒ研究員は「中国は他国と異なり、国有企業の割合が高く、主な商業銀行も政府がコントロールしているため、銀行はシステムへの衝撃を受けずに構造調整を終えることができるとみられるが、その過程でかなりの雑音が生じかねない。銀行の不良債権、シャドーバンキング、地方債などに関する統計の信頼性が低いため、どんな突発的要因が出てくるか見通すことが難しい」と分析した。

金垠廷(キム・ウンジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版」

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/23/2016022300675.html


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