千葉県が23あるいは24日に汚染を公表していたことを確認したとのこと。
ただし、実際に基準を上回る水道水がどれだけ供給されたかどうかは未確認。
またその後のデータの推移も確認できないとのこと。
これはつまり一日上回った後、三日間下回ったとしても、4日間の平均が基準を上回った場合、一日当たりの放射性ヨウ素祖は基準値以上のものが含まれていることになるので、子供にとって危険だ、ということを意味する。
そういったことを確認するデータが出ていないし、またそのような形で、住民が健康と命を守るために具体的にどうすればよいのかを政府も自治体も教えていない、というのがこの国の現状のようである。
注) ただし、私が千葉県のサイトに確認したところ―http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/souki/h23touhoku/index.html―23日の基準値を超えたことは、翌24日に報告されている。いずれにせよ23日当日には汚染された水道水は飲用に回ったことになる。
25日以降も郭浄水場の放射性物質のデータは公開されているので、23―26日の間に利用された水に関して単純な計算をすると以下のようになる。単位はベクレル。
23日 24日 25日 26日 一日平均
千葉野菊浄水場 220 90 55 45 → 102.5
栗山浄水場 180 76 45 32 → 83.25
これをみると野菊浄水場の水を飲んだ幼児は4日間平均で一日当たり平均100ベクレルをこえる線量を内部被ばくした可能性がある。栗山の場合も4日間のデータを平均すると一日当たり83ベクレルをこえるし、初めの3日間だけなら、一日平均で1約100ベクレルとなる。
サイトには給水の配管図が付されているようだが、給水系統が分かっているなら、千葉県は当該地域の住民に対して、危険が分かっるとすぐ、水道水の利用を控えるよう警告を出し、給水車なり何なりを用意すべきだった。
見やすいとは言えないHPに出しているだけで情報公開していますとは、到底認めがたい。
「原発 緊急情報(41改) 千葉の水道汚染と発表
3月30日、千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から幼児の暫定基準(1キログラム当たり放射性ヨウ素100ベクレル)を越える370ベクレルが検出されていたという報道があり、ことが「水道」なのでできるだけ早く情報を伝える必要があり、昨日、ブログに書いた.
北千葉浄水場でも336ベクレルだった。
・・・・・・・・・
その後の調査で、この事実の発表は30日ではなく、すでに23日か24日に水道局のホームページで市民に知らされている(通知の日付を確認できなかった)ことが判った。
その後、放射性ヨウ素は減少している. 従って、幼児の場合、22日に暫定基準の4倍の放射性ヨウ素を摂取したことになるので、その後、最低でも3日は放射性ヨウ素を含まない水を飲まなければならない。
なお、十分なデータがないので、次の点が不明である。
1) 22日の370ベクレルの水道水が現実に八千代市の住宅に供給されたのか?
2) 23日以後の放射性ヨウ素の濃度はどのぐらいだったのか?
3) 現実に、この水道を使っている幼児のいる家庭では、何日になると「平均して」幼児の暫定基準を下回るのか?
を計算して、何らかの情報を提供したいのだが、いずれも公表されているデータが少なく、正確な計算ができないので、八千代市の幼児は当面、ペットボトルを飲ませることをお勧めする.
(説明)
放射性物質の基準は、「平均して」だから、一日だけ370ベクレルの水道水を幼児が飲んだ場合で、その次の日が100,次が60、次が40と少しずつ減っていった場合、
(370+100+60+40)/4=143
だから、4日後でも、まだ幼児の暫定基準を下回らない。
つまり幼児の立場から言えば、22日に基準を超える放射性ヨウ素が体に入り、その後も、薄まっているものの放射性ヨウ素がゼロにはならないので、1週間ぐらいは注意が必要である.
(千葉県の発表が「誠意があったか?」を考えてみたい)
・・・・・・・・・
この事件は「名古屋市民を原発事故からどのように守るか」ということをこれから取り組もうとしている私に採ってはよい参考になった.
1) 浄水場で「放射性物質」を測るためにサンプルを採り、その結果が出るまで1日とすると、浄水場は「民家に水道水を供給してしまってから、「供給するべきではなかった」ことが判るのか?」。そうすると「市民に安全な水を供給する」ということが原理的にできないことになる。
2) 浄水場の上流水源を監視しているのか、もしくは監視できるのか? 上流水源を監視できれば、「供給してしまってから、供給するべきではないことが判る」という奇妙なことは防ぐことができるが可能なのか。
3) 汚染された水道水を飲んだ家庭を特定できるのか?
4) ネットやテレビなどを通じて、個別の地域に対して、いつまで経ったら幼児の基準を下回るのかの情報を提供できるのか?
この1)から4)まで、今回の千葉県の事故からは判らなかった。
また
5) 水道局は「いついつの時点で、何ベクレルだった」という結果を発表するだけで行政サービスは完結するのか(しないように思う)、それとも、どのぐらいの汚染水を供給したか地域ごとに示し、各家庭が自分で計算できるようにして初めてサービスといえるのか?
も考えてみたい。
いずれにしても、汚染水道水を飲んでしまった幼児がおられたとしたら、今回はおそらく大丈夫と思うが、今後のことも考えて、対策を練っておいた方が良いだろう.
私も情報が入り次第、また水道水のことを書きたい。
また「地震で倒れない」と言っていた原発は実は「震度6で倒れる」という事だったと同じように、「安全な水道水を供給する」というのは実は「供給してから安全かどうか判る」ということなのかも調べて見たい.
(平成23年3月31日 午前8時 執筆)」
ただし、実際に基準を上回る水道水がどれだけ供給されたかどうかは未確認。
またその後のデータの推移も確認できないとのこと。
これはつまり一日上回った後、三日間下回ったとしても、4日間の平均が基準を上回った場合、一日当たりの放射性ヨウ素祖は基準値以上のものが含まれていることになるので、子供にとって危険だ、ということを意味する。
そういったことを確認するデータが出ていないし、またそのような形で、住民が健康と命を守るために具体的にどうすればよいのかを政府も自治体も教えていない、というのがこの国の現状のようである。
注) ただし、私が千葉県のサイトに確認したところ―http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/souki/h23touhoku/index.html―23日の基準値を超えたことは、翌24日に報告されている。いずれにせよ23日当日には汚染された水道水は飲用に回ったことになる。
25日以降も郭浄水場の放射性物質のデータは公開されているので、23―26日の間に利用された水に関して単純な計算をすると以下のようになる。単位はベクレル。
23日 24日 25日 26日 一日平均
千葉野菊浄水場 220 90 55 45 → 102.5
栗山浄水場 180 76 45 32 → 83.25
これをみると野菊浄水場の水を飲んだ幼児は4日間平均で一日当たり平均100ベクレルをこえる線量を内部被ばくした可能性がある。栗山の場合も4日間のデータを平均すると一日当たり83ベクレルをこえるし、初めの3日間だけなら、一日平均で1約100ベクレルとなる。
サイトには給水の配管図が付されているようだが、給水系統が分かっているなら、千葉県は当該地域の住民に対して、危険が分かっるとすぐ、水道水の利用を控えるよう警告を出し、給水車なり何なりを用意すべきだった。
見やすいとは言えないHPに出しているだけで情報公開していますとは、到底認めがたい。
「原発 緊急情報(41改) 千葉の水道汚染と発表
3月30日、千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から幼児の暫定基準(1キログラム当たり放射性ヨウ素100ベクレル)を越える370ベクレルが検出されていたという報道があり、ことが「水道」なのでできるだけ早く情報を伝える必要があり、昨日、ブログに書いた.
北千葉浄水場でも336ベクレルだった。
・・・・・・・・・
その後の調査で、この事実の発表は30日ではなく、すでに23日か24日に水道局のホームページで市民に知らされている(通知の日付を確認できなかった)ことが判った。
その後、放射性ヨウ素は減少している. 従って、幼児の場合、22日に暫定基準の4倍の放射性ヨウ素を摂取したことになるので、その後、最低でも3日は放射性ヨウ素を含まない水を飲まなければならない。
なお、十分なデータがないので、次の点が不明である。
1) 22日の370ベクレルの水道水が現実に八千代市の住宅に供給されたのか?
2) 23日以後の放射性ヨウ素の濃度はどのぐらいだったのか?
3) 現実に、この水道を使っている幼児のいる家庭では、何日になると「平均して」幼児の暫定基準を下回るのか?
を計算して、何らかの情報を提供したいのだが、いずれも公表されているデータが少なく、正確な計算ができないので、八千代市の幼児は当面、ペットボトルを飲ませることをお勧めする.
(説明)
放射性物質の基準は、「平均して」だから、一日だけ370ベクレルの水道水を幼児が飲んだ場合で、その次の日が100,次が60、次が40と少しずつ減っていった場合、
(370+100+60+40)/4=143
だから、4日後でも、まだ幼児の暫定基準を下回らない。
つまり幼児の立場から言えば、22日に基準を超える放射性ヨウ素が体に入り、その後も、薄まっているものの放射性ヨウ素がゼロにはならないので、1週間ぐらいは注意が必要である.
(千葉県の発表が「誠意があったか?」を考えてみたい)
・・・・・・・・・
この事件は「名古屋市民を原発事故からどのように守るか」ということをこれから取り組もうとしている私に採ってはよい参考になった.
1) 浄水場で「放射性物質」を測るためにサンプルを採り、その結果が出るまで1日とすると、浄水場は「民家に水道水を供給してしまってから、「供給するべきではなかった」ことが判るのか?」。そうすると「市民に安全な水を供給する」ということが原理的にできないことになる。
2) 浄水場の上流水源を監視しているのか、もしくは監視できるのか? 上流水源を監視できれば、「供給してしまってから、供給するべきではないことが判る」という奇妙なことは防ぐことができるが可能なのか。
3) 汚染された水道水を飲んだ家庭を特定できるのか?
4) ネットやテレビなどを通じて、個別の地域に対して、いつまで経ったら幼児の基準を下回るのかの情報を提供できるのか?
この1)から4)まで、今回の千葉県の事故からは判らなかった。
また
5) 水道局は「いついつの時点で、何ベクレルだった」という結果を発表するだけで行政サービスは完結するのか(しないように思う)、それとも、どのぐらいの汚染水を供給したか地域ごとに示し、各家庭が自分で計算できるようにして初めてサービスといえるのか?
も考えてみたい。
いずれにしても、汚染水道水を飲んでしまった幼児がおられたとしたら、今回はおそらく大丈夫と思うが、今後のことも考えて、対策を練っておいた方が良いだろう.
私も情報が入り次第、また水道水のことを書きたい。
また「地震で倒れない」と言っていた原発は実は「震度6で倒れる」という事だったと同じように、「安全な水道水を供給する」というのは実は「供給してから安全かどうか判る」ということなのかも調べて見たい.
(平成23年3月31日 午前8時 執筆)」
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