上映中です
https://aaltofilm.com/
フィンランドを代表する建築家「アアルト」についてのドキュメンタリー映画「アアルト」の監督、ヴィルピ・スータリさんの来日時通訳をさせていただきました。
その時に東海大学湘南キャンパスで試写会とトークがあり、同時代の建築家山田守の作品の数々を、同大学で山田守を研究なさっている大宮司勝弘先生にツアーしていただけるというチャンスにも恵まれました。
創立意義に賛同した山田守は、無料で設計をしたとのことで、キャンパス内に銅像が立っています。無料だったからこそ、自分の好きなように設計もできたということで、アアルト建築と似ているものがいくつもあり、驚きでした。また武道館や、昔の聖橋を設計したり、成功していた時期もありますが、晩年京都タワーで世間に批判された、というキャリアの盛衰も似ているし、また欧州滞在中に奥さんにたくさん手紙を書いたというところまで似ているのが、興味深かったです。
教授たちとのトークの後。
アアルトと山田守があったという記録はないものの、二人は1929年の近代建築国際会議に出席しているので、もしかしたらすれ違ったりしていたかもしれない、などと想像するのも楽しかったです。
Amazonプライムで今なら無料で見れます(笑)
かなり前ですが、「ル・コルビジェとアイリーン 追憶のヴィラ」という映画で来日した学芸員さんの通訳をしたことがあるのですが、これも有名な建築家とその陰にいた女性(ざっくりいうと、ですが!)の話だったなあ、と思い出したりして。
https://transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileen/
新幹線の窓から。
その後、数年ぶりに山形国際ドキュメンタリー映画祭に出向いての通訳をさせていただきました。
https://www.yidff.jp/index.html.ja
フィルムをデジタル化する様子を見せてくれました。
今回も力作揃い、命懸けで映画を作っている人たちに出会い、またその真摯な作品を毎日たくさん見て、質疑応答や取材という形で話を聞き、通訳しながら圧倒されました。心身ともに疲労困憊し、途中で全身マッサージを受けなければならないほど(笑)。我ながらつくづくヘタレだなあ、と思います・・・。
上映後の山形市市民会館大ホール。
そんな中、見た後に、文字通り心身ともに爽やかに軽くなったのが(!)、コンペティション作品でドイツの映画ということになっていますが、ウクライナ人監督がウクライナの村で撮った「三人の女たち」という映画です。
「三人の女たち」のシーンから。
https://www.yidff.jp/2023/program/23p1.html#t12
この作品、受賞は逃しましたが、ロシアとの戦争が始まる前の、そしてコロナ禍直前の、ウクライナの過疎村で過ごす三人の女性たちと監督との心温まる交流が美しい風景の中で描かれた珠玉作です。もうこの風景は失われてしまった、と思うと、なおさら尊く思える映画なのでした。一般公開になるといいなぁ!
ユネスコ創造都市ネットワークに映画分野で加盟した山形市には、映画祭以外にもいろんな試みがなされているらしく、街並みにも反映されています。クラシカルな洋館が残っているのも素敵なのですが、廃校をアートセンターにしたり、シネマ通りがあったり、おしゃれなカフェやお店があり、お散歩していても楽しい、こじんまりした街です。
https://www.creative-yamagata.jp/
さくらんぼの被り物、お店でも売ってました(笑)
帰りの新幹線の窓から。
山形では、すごく涼しいというか寒い日もあり、さすが東北と感心していたら、東京も同じくらい涼しくなっていました(笑)。
秋晴れの日に、船で東京の川巡りをしてきました。元々シドニー在住で、日本に1年滞在中の友人夫妻とのダブルデート(笑)。
今回のコース。
元々このリバークルーズがあることを教えてくれたのも、シドニー在住で一時的に日本に滞在している他の友人でした。
東京生まれ、育ちですが、こういうリバークルーズがあるのって知りませんでした。あまり川のこと、気にもしてなかったし・・・。
隅田川、海みたい。
日本橋川は、その上に首都高速が建てられていて、周りから見づらくなっているのも、普段気にしてなかった理由かもしれません。1964年のオリンピックに合わせて、首都高速を作るときに、川の上ならば建てやすい(他の建物を壊さなくていい)ということだったそうです。
急拵えだったんだなあ、もっと考えておけば、川沿いをもっと観光に使えたのになあ、なんて勝手な感想を抱きながらも、
いつもと違う視点で見る東京、とても楽しかったです!
秋刀魚の塩焼き、炭火焼きだそうで、とってもおいしかった!
今年の夏は、あまりにも暑く、長すぎました!
や〜っときた秋のいい陽気、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・色々楽しめますように!