銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

シモーヌ

2010-12-02 23:05:21 | さ行
今宵は2002年制作の「シモーヌ (DELUXE EDITION)!」
初回限定アウターケース仕様。
落ち目の映画監督が起死回生をかけて仕掛け、世界の恋人までに創り上げた女優が、実はCGで作られたものというSFチック作品にコメディタッチのスパイスを振った作品。女優も完全なCGではなく、デジタル画像と生身を上手く合成させて仕上げてある。

短編とは言え過去に2度もオスカーにノミネートされた映画監督ヴィクター・タランスキー(アル・パチーノ)だが、ここ十年来、手掛けた作品は転けてばかり。そんな彼に女優創造PCソフト“SIMULATION ONE” が謎の男ハンクから届けられる。その後、ヴィクター試行錯誤の末、CG女優“S1M(ulation)0NE(シモーヌ)” を創り上げ、自分の作品に出演させ・・・という設定。

A・パチーノがダメダメ感を上手く表現していて、楽しんで観られる作品。シモーヌ役のスーパーモデルで、アンドリュー・ニコル監督の奥方でもあるレイチェル・ロバーツの美しさは特筆に値する。残念なのは、ハリウッドのあり方を批判しつつも中途半端な状態で終わるので、もっと豪快に笑い飛ばして欲しかった点かな。
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