最近、ディズニーの映画化で話題になっているファンタジー、ナルニア国ものがたり1「ライオンと魔女」を読んだ。そのなかで、印象に残っている言葉を紹介します。
アダムの肉、アダムの骨が
ケア・パラベルの王座について、
わるい時世がおわるもの。
ですから、あの方もきたし、あなたがたもやってきたいま、悪い時代は、もうまもなく消えうせるにちがないんです。
(ナルニア国ものがたり1 「ライオンと魔女」C・S・ルイス作 瀬田貞二訳/ 104頁)
この言葉は、物語のなかで、
アスランきたれば、あやまち正され、
アスラン吼ゆれば、かなしみ消ゆる。
と、古い歌に歌われている正義のライオン、ナルニアの王「アスラン」のことをナルニアの住人ビーバーが主人公の子どもたちに紹介するセリフです。このときナルニアは邪悪な「白い魔女」によって支配されていて、魔女の魔法によって永遠に冬が続いていて、彼女は秘密警察を持っていて、自分に逆らうものはすべて石にかえてしまうという恐怖の時代が続いていたからです。
(これはまるでどこやらの国のようではありませんか・・・)
さて、最近のいろいろな事件やニュースから、気になった言葉をいくつか紹介しようと思う。
まず、昨夜(1/31)のNEWS23で、「”BSE”への取り組みイギリスからの警鐘」と題したコーナーで、(メモを取ってないので発言者の名前を控えてないのですが)今回の日本でのアメリカ産牛肉の輸入問題を聞いたイギリスのこの問題の専門家が、驚いて、
「アメリカは、今回うまく逃げたら、またやるでしょう。」
と、言っていました。
私は、この問題については、去年の11月のブッシュ大統領との会談で「アメリカ産牛肉は安全です」とにこやかに笑ってのたまっていた小泉総理の責任が一番重いと思っています。(アメリカの頼みなんだから”何があろうと”輸入再開するしかないじゃないかと言わんばかりに)パフォーマンスをなさった方の鶴の一声の延長上に、今回の問題にいたる大臣、各省庁の一連の杜撰な対応があると思うから。
NEWS23では、娘さんをクロイツフェルトヤコブ病で亡くされた両親の、娘さんの病気が進行していく様子を撮影したビデオが紹介されてあとで、
「娘が病気にかかる確率は50万分の1でした。99%ではなく、100%安全と証明されなければ(輸入しては)いけない」
という言葉が紹介されました。
今回の輸入再開が決まったあとに放送された、吉野家社長の「輸入再開は遅すぎた」というコメントや、「アメリカ産牛肉かどうかは気にならない、吉野家の牛丼を食べたいだけ」という能天気なコメントを流していたマスコミ、アメリカ産牛肉の試食をにこやかに子ども連れ親子に勧める大手スーパーの店員の写真の新聞記事などを腹立たしく、ぞっとして思い出します。
それにしても、麻生太郎外務大臣の発言にはあきれました。政界随一の血統の良さと言われているにもかかわらず、その顔からも発言からも知性や品があまり感じられないし、彼の発言は、平和主義に基づいて行動されている現天皇家の意向にも反しているものだと思う。
女性・女系天皇については、反対者たちの発言が現皇太子夫妻、とくに雅子妃をさらに追い詰めているというその議論の非人間性を女性として指摘しておきたい。どこまで苦しめるのかと。
最近、元学友栗本慎一郎による小泉純一郎評「パンツをはいた純一郎」を読んだり、去年の選挙の党首討論のときの彼の様子や国会答弁での様子を思い出してけだるくなりました。
最近の一連の事件の背後で「 得をして眠っている巨悪は誰か 」ということが明らかにならないと、また同じ事が繰り返されるし、「あやまち正され、・・かなしみ消ゆる」と言える日は来ない気がします。
追記:そのためには、みのもんたの単純だけど巧妙で強引な煽りと誘導、岸井某氏の巧妙な現政権擁護発言には用心したほうがいいと思う。
さらに追記:2月1日の天木氏のメディアを創るは必見です。私たちはなぜ憲法9条改正を阻止しなければならないかについての氏の熱い訴えが述べられています。
アダムの肉、アダムの骨が
ケア・パラベルの王座について、
わるい時世がおわるもの。
ですから、あの方もきたし、あなたがたもやってきたいま、悪い時代は、もうまもなく消えうせるにちがないんです。
(ナルニア国ものがたり1 「ライオンと魔女」C・S・ルイス作 瀬田貞二訳/ 104頁)
この言葉は、物語のなかで、
アスランきたれば、あやまち正され、
アスラン吼ゆれば、かなしみ消ゆる。
と、古い歌に歌われている正義のライオン、ナルニアの王「アスラン」のことをナルニアの住人ビーバーが主人公の子どもたちに紹介するセリフです。このときナルニアは邪悪な「白い魔女」によって支配されていて、魔女の魔法によって永遠に冬が続いていて、彼女は秘密警察を持っていて、自分に逆らうものはすべて石にかえてしまうという恐怖の時代が続いていたからです。
(これはまるでどこやらの国のようではありませんか・・・)
さて、最近のいろいろな事件やニュースから、気になった言葉をいくつか紹介しようと思う。
まず、昨夜(1/31)のNEWS23で、「”BSE”への取り組みイギリスからの警鐘」と題したコーナーで、(メモを取ってないので発言者の名前を控えてないのですが)今回の日本でのアメリカ産牛肉の輸入問題を聞いたイギリスのこの問題の専門家が、驚いて、
「アメリカは、今回うまく逃げたら、またやるでしょう。」
と、言っていました。
私は、この問題については、去年の11月のブッシュ大統領との会談で「アメリカ産牛肉は安全です」とにこやかに笑ってのたまっていた小泉総理の責任が一番重いと思っています。(アメリカの頼みなんだから”何があろうと”輸入再開するしかないじゃないかと言わんばかりに)パフォーマンスをなさった方の鶴の一声の延長上に、今回の問題にいたる大臣、各省庁の一連の杜撰な対応があると思うから。
NEWS23では、娘さんをクロイツフェルトヤコブ病で亡くされた両親の、娘さんの病気が進行していく様子を撮影したビデオが紹介されてあとで、
「娘が病気にかかる確率は50万分の1でした。99%ではなく、100%安全と証明されなければ(輸入しては)いけない」
という言葉が紹介されました。
今回の輸入再開が決まったあとに放送された、吉野家社長の「輸入再開は遅すぎた」というコメントや、「アメリカ産牛肉かどうかは気にならない、吉野家の牛丼を食べたいだけ」という能天気なコメントを流していたマスコミ、アメリカ産牛肉の試食をにこやかに子ども連れ親子に勧める大手スーパーの店員の写真の新聞記事などを腹立たしく、ぞっとして思い出します。
それにしても、麻生太郎外務大臣の発言にはあきれました。政界随一の血統の良さと言われているにもかかわらず、その顔からも発言からも知性や品があまり感じられないし、彼の発言は、平和主義に基づいて行動されている現天皇家の意向にも反しているものだと思う。
女性・女系天皇については、反対者たちの発言が現皇太子夫妻、とくに雅子妃をさらに追い詰めているというその議論の非人間性を女性として指摘しておきたい。どこまで苦しめるのかと。
最近、元学友栗本慎一郎による小泉純一郎評「パンツをはいた純一郎」を読んだり、去年の選挙の党首討論のときの彼の様子や国会答弁での様子を思い出してけだるくなりました。
最近の一連の事件の背後で「 得をして眠っている巨悪は誰か 」ということが明らかにならないと、また同じ事が繰り返されるし、「あやまち正され、・・かなしみ消ゆる」と言える日は来ない気がします。
追記:そのためには、みのもんたの単純だけど巧妙で強引な煽りと誘導、岸井某氏の巧妙な現政権擁護発言には用心したほうがいいと思う。
さらに追記:2月1日の天木氏のメディアを創るは必見です。私たちはなぜ憲法9条改正を阻止しなければならないかについての氏の熱い訴えが述べられています。
「アメリカ追随」以外の思考を停止しているから発言が乱暴で意味不明になるのでしょうね。コイズミアメリカ傀儡政権と名乗ったほうがいいかもしれませんね。「(外務省の官僚がそう言うから)それ以外どうしようもないじゃないか」という行動原理しかないのであれば、今すぐ総理を辞めるべきですね。
総理の度重なる開き直りをいつまでみんな許すのだろうかと思うこの頃。と言っても総理候補の麻生氏の歴史認識、安倍氏の黒い噂、どれをとってもすでに候補失格だと思いますが。そんなことをしているうちに、アメリカが日本の頭越しに中国とということになってあわてる日本という図が思い浮かびます。
「パンツをはいた純一郎」読みました。呆れるばかりの国会答弁も納得ですね。気だるくなるお気持ち、全く同じです。見るまいと思いつつ、みのもんたを眺めてしまうのですが相変わらずですね。岸井さん然り、くらたまのちょっとピントがずれたコメントにも怒りを覚えます。(多くの人にとっては的を得たコメントとなるのでしょうが)