飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ディーラー問題 その2

2009-06-22 19:21:15 | ハング(hangglider)

私は、以前よりインストラクターとは学び続けなければいけないものだと考えていた。

人にハンググライダーの乗り方を教えるのは、インストラクターという仕事を続ける上での第一段階に過ぎないと思っている。

インストラクターはハンググライダーの乗り方を教えながら、お客様により良いハングライフを楽しんでもらうために、機体の調子を整えるチューニングや、機材の扱い方をより正確にレクチャーしたり、安全管理についてスクール生に教えたり、更には、機材の改良点をメーカーに指示したりとか、本当に実力がつけば海外に出てハンググライダーの開発に参加したりと、どんどん自分をステップアップしていかなければならない存在であると思っている。

しかし、現実に日本のインストラクターを見て見ると、失礼なことではあるが、実は第一段階であるハンググライダーを教えるところで止まってしまっているのではないであろうか?

そう思えて仕方ないのである。

かく言う私自身は、もちろん、れっきとしたインストラクター。

私自身は、この業界の発展をはじめから念頭においてこの商売をはじめていたために、上に述べたように、グライダーのチューニングはもちろん、ハードウェアーの詳細や機材の取扱いの詳細などを勉強し、さらには短期間であったが、米ウイルスウイング社にてスモールサイズのハンググライダーの開発にも携わったりした。

とにかくこの業界で生きていくために、できる限りの勉強をしてきた。

そして、現実的に日本にはハングの乗り方を教えるインストラクターは沢山いるが、しかし、ハードウェアーの製造や修理はほとんど誰も出来ないことに気づき、同時にそのことに日本のハング界の将来に危機感を覚え、メーカーを立ち上げることを決意したのである。

しかし、メーカーを立ち上げて見ると、予想していた以上にディーラー、つまり、インストラクターの知識が乏しいため、なかなか、同レベルで話が出来ず、困ってしまっている現状がある。

機材の改良点を聞いてみても、まったく的外れな回答ばかり返ってきてしまい、安全管理に関しても、完璧な答は返ってこない。

これでは、メーカーはインストラクターの言うことを素直に聞くことが出来ないのである。

そのために、現在は完全に「壁」が出来てしまい、メーカーはメーカーで独自で開発を進めざるを得ないのが現状である。

こうなったのも、やはり、インストラクターの知識不足が原因であると言わざるを得ない。

私はもともとこの業界には「挑戦」することを目的として飛び込んだ。

しかし、失礼な言い方ではあるが、多くのインストラクターは努力を怠っているようにしか私には見えないのである。

それは、もともとこの業界に入った理由が「挑戦」ではなく、きついことを言ってしまうが「現実逃避」だからではないであろうか?

現在、多くのインストラクターは50代に入ってしまった。

男の50代とうものは、今までやってきたことが現われてくる年代であるといわれている。

この年代になって、仕事の上で成功していなければ、やはり、それまでの生き方に問題があったといわれても仕方ないと思う。

私は、そのようなことにならないよう、これからも努力を続けていきたい。

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