ここ近年ですが、過去ハンググライダーをしていた方で、数年、数十年のブランクを経て、再びハンググライダーを始める方が増えてきています。
ハング人口が多くなることは大いに喜ぶべきことです。
しかし、同時に困った問題も起こり始めています。
それが「オールドパイロット問題」です。
これは何かというと、高齢者パイロットがご自分の判断だけでフライトしてしまい、その結果事故になってしまうという問題です。
もちろん高齢者の方皆さんがそうというわけではありません。
とても模範的な素晴らしい高齢者パイロットの方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、往々にして高齢者のかたがご自分の判断だけでフライトした結果、事故につながってしまったケースがここ最近急増しているのです。
一件の事故で、当事者のみならず社会的に大きな損失を招くことは十分にあり、その結果、エリア閉鎖となる結果も考えられるため、何としてもこのような事故は防ぐ必要があります。
高齢者の方は、人生経験が多いため、当然ご自身にプライド、そして、自信があります。
これは大切なことではありますが、なかには過剰なプライド、自信をお持ちのために、インストラクターの意見を聞いていただけない方がいらっしゃるのも事実です。
これは私自身の経験ですが、そのような過剰なプライド、自信のために重大事故になってしまった身近な方が3名いらっしゃり、2名は死亡、一人は社会復帰が出来ない体になりました。
このような過剰なプライド、自信をお持ちのパイロットを、どうすれば事故を起こさないように出来るのか‥。
本当に悩んでおります‥。
私は思うのですが‥。
本当に偉い人って、隅々まで心配りが行き届き、なんの問題も起こさずに物事を進めることが出来る方だと思うのです。
たとえば、会社でもただ威張ってだけいる上司の下では、部下は無理や不満が発生してしまい、いずれは問題が発生してしまいます。
しかし、すべてを見通せる力のある上司ならば、部下が抱える問題に一つ一つ気を配り、組織全体がうまく動けるようにする力があると思うのです。
つまり、人間本当に偉くなるというのは、いろいろな問題の発生を察して、自分が何をすべきかを悟り、末端まで気配りが出来る力を持つこと‥。
そう私は思うのです。
「すべての水を支配する海は低き所になる」という言葉がありますが、まさにこの通り!
偉い人が縁の下の力持ちになれてこそ、すべてがうまくまわるように思えるのです。
これは私個人のブログなので好き勝手書きますが、はっきり言って事故を起こすようなオールドパイロットは、ただ年をとっただけで偉くなったと勘違いしているのではないでしょうか?
自分の意見だけを通そうとすることが、偉いと勘違いしているのではないでしょうか?
その結果、多くの方に多大な迷惑をかけてしまいます。
これでは偉くなったのではなく、はっきり言って子供に戻っただけです‥。
先にも言いましたが、本当に偉い方は、すべてを察して自分がどう振る舞えば良いかを悟り、そして、事故を起こさないようにする力を持っているはずなのです‥。
もうこれ以上事故が起こることは、何としても防ぎたいものです。
航空身体検査のないハングやパラは、直様に考慮すべき問題ではないかと、元ハング愛好者として憂慮しています。