飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

たった1秒の出来事から学んだこと…。

2019-12-17 19:10:32 | 旅(freedom person)
私は旅が大好き!

日本中、ほぼすべての場所にはいってしまいました。

そんな旅の中では、当然印象に残る出来事もあるわけであり…。

今回は、そんな旅の中でも、たった1秒の出来事でしたが、とても印象に残ったことをお話ししたいと思います。



その日は、日本本土最南端の「佐多岬」を目指して私は走っていました。

佐多岬は、九州の最南端。

鹿児島からフェリーを使わずに行ったら、片道だけでもまる1日かかるような遠い場所です。

私は、とにかく本土最南端へ行ってみたいという欲求だけで、あまり観光地もない佐多岬を目指しました。

ようやく佐多岬を目前としたとき、料金所を通ることになったのですが…。

確かその時、通行料として800円ほど支払ったと思います。

「う~ん。佐多岬まで10キロないくらいだと思うけど仕方ないか…。」

そう思い、料金所にいたご老人にお金を払って有料道路へと入ったのですが…。

有料道路の中は、お世辞にもきれいとはいいがたい道…。

道路はひび割れているし、うねっているし…。明らかに整備されていません。

「こんなところまで来る観光客なんかほとんどいないから、道路整備のお金も出ないんだろう…。」

そんなことを考えながら、私は目的だった本土最南端の地まで行き、満足した後に、再び来た道を帰って料金場を出たのですが…。

この時、その1秒の出来事が起こりました。

料金場をスーっと通って、何気なくバックミラーを見てみたら…。

先ほど、料金所でお金を徴収していたご老人が、わざわざ料金所の外に出て、被っていた帽子を取って、

大きく手を振り、深々と頭を下げて見送ってくれていたのです!


私は運転していたので、1秒しかその姿を見ることが出来なかったのですが…。

それまで、道路代が800円なのは高いんじゃないか…。なんて思っていた私の考えが、その出来事で一変してしまいました!

なぜあのご老人は、そんなことをしようと思いついたのか…。

私にとって、とても衝撃的な出来事でした。

わずかな時間でしたが、私はその時から、そのご老人が、いったいどのような人生を歩んできたのか…。

そんなことをずっと考えながら、その旅を続けていました。

自分に何が出来るか…。

そんなことを考えて、それを行動に移す…。

とても素晴らしいことだと思います。

果たして、私はあのご老人のような人物になれるであろうか…。

私がそのご老人の姿を見たのはたった1秒の出来事だったのですが…。

私にとっては、とても大きな1秒の出来事でした。

私はあの800円は、私にとって、とても有意義な出資であったと今でも思っています。










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2 コメント

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Unknown (tadashii-michi-tukasadoru)
2019-12-18 01:16:24
心を揺さぶる素敵なお話しですね。

望んで・臨んで・挑んで
生まれ出たこの人生
日々、魂を磨いていかなければ…
改めて思いました。
みっちゃんさんありがとう!
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Unknown (みっちゃん)
2019-12-18 20:22:06
白龍さん、いつもコメントありがとうございます。
旅先では、いろいろな人に出会い、そして、いろいろなことを学ばせていただいています。
他にも多く経験させていただいていますので、折を見てご紹介したいと思っています。
返信する

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