薪ストーブを出来るだけ安く手に入れたい!
その手段の一つとして、国産の「ホンマ製作所」というメーカーのストーブをご紹介しました。
このメーカーは、欧米の高級ストーブと比べ、大幅に安いメーカーなのですが、その代わり、基本的に「セルフビルド」で薪ストーブを設置することが大前提の薪ストーブです。
しかし、どうせセルフビルドで安く薪ストーブを設置するならば、他にも方法はあります。
その一つが「中古薪ストーブ」を探すことです。
薪ストーブは少し使うと、見た目が結構くたびれて見えるため、たとえ欧米の高級ストーブでも、ずいぶん値段が落ちてしまうものです。
ちょっと使っただけの薪ストーブが、大幅に安くなれば、それはそれで魅力的です。
しかし、実は「中古薪ストーブ」は、その見極めが大変難しいため、結構勉強してからの方が良いのです。
というのは、薪ストーブの外観はいくらでも誤魔化せるためです。
かなり使い込んだ薪ストーブでも、一度分解して耐熱塗料を塗り、ストーブポリッシュで磨けば、見た目は新品のようになってしまいます。
ですから、中古薪ストーブを選ぶ場合は、間違っても「見た目」では決めない方が無難です。
もしお金をかけずに薪ストーブを設置する方法として、あなたが中古薪ストーブを考えているならば、まずは販売しているお店が信頼できるお店かどうか確かめてみるべきだと思います。
良心的な薪ストーブ屋さんならば、その中古薪ストーブにどのようなメンテナンスをしたか説明してくれます。
このメンテナンスは大変重要なことです。
ヨーロッパ系の「クリーンバーン」という形式の薪ストーブならば、薪ストーブの内部、特に、燃焼室上部の二次燃焼空気の供給部回り等に傷みがなければ、それなりに状態が良いと判断できます。
しかし、アメリカ系のダッチウエスト、それにバーモントキャスティング。この2社の場合、二次燃焼の方法として、触媒やセラミックを使った物があるのですが、これが消耗品で、定期的に交換しなければいけないものなのです。
ですから、中古購入で上の2社を選ぶ場合は、その辺のメンテナンスは大丈夫か等、ちゃんと説明してくれる薪ストーブ屋さんでなければ、あまり信用できないと私は思います。
尚、上記の触媒やセラミックは、薪ストーブの構造をよく勉強すれば、それほど時間をかけずにその場で少し分解してチェックすることも可能で、それが最も確実なのですが、当然そのストーブについて前もって勉強しておく必要があるため、あまりお薦めできる方法ではないように思えます。
ちなみに、ウチはこの中古で薪ストーブを購入する方法をとりましたが、やっぱり結構難しかったです(笑)
いずれにしても、中古薪ストーブは「出物」が出ることがありますが、リスクもあるため、十分に注意する必要があると思います。