ハーネス本体がほとんどできたところで、ピッチトリマーのセッティング。
EXEハーネスのピッチトリマーは、他社のものとは違い、ハーネスの構造上、メインラインがしっかり後ろまで移動するため(つまり、ピッチ安定が高い)、フロントラインにかかる荷重が桁違いに大きく、それだけに優秀なピッチトリマーが要求されます。
この難問に対し、試作を繰り返した末に現在のピッチトリマーに行き着きました。
しかし、やはり調整がシビアなところもあり、ユーザーの体重や重心位置を考えて、いちいちピッチトリマーのセッティングを変えていく必要があります。
そのために、工場出荷時には完全な状態に調整して出荷しています。
構造が単純なだけに、残念なことですがユーザー側でこのピッチトリマーをいじってしまい調子を崩してしまう例が後を絶ちません。
工場から出荷される前に、二度にわたってピッチトリマーの動作チェックは行っているため、まず、お客様の手に渡るときは完全な状態でお届けしているとお考えください。
実は、このピッチトリマーの最大の欠点は、最初から完成された形で製品化してしまったこと!これには後悔しました。
あまりに単純なかたちに行き着いてしまったため、ユーザーが触ってしまうのです。
この形に行き着くまで、試作品が50近くあったことを覚えておいてください。