前回では、学生が卒業した後にハングを離れてしまう傾向にあることについて、定期的に「同窓会」的にパーティーを催し、それを変えていけないか?についてお話しました。
今回は、結婚したり子供lが出来たり等、今までのように自由に山に来れなくなって、ハングを辞めてしまう例について考えてみたいと思います。
とは言ったものの、はてさて、これは難しい問題です。
家族、子供が出来たわけですから、何よりもこれを最優先しなければならないはずです。
だからこそ、ちゃんと社会生活している人ほど、当然、山から離れなくてはならないはずです。
この問題について、ずいぶん考えましたが、当然、これといった改善策はやはり見つかりませんでした。申し訳ございません。
ただ…。今まで私が四半世紀ハングを続けてきたなかで、この問題を解決出来ていた例が実はあったのです。
それは、10数年前の西富士エリアでした。
長年ハングをやっているお父さんたちは、いつものように週末になると山に通っていたのですが、実は、その家族の方々も、結構いっしょについて来ていたのです。
この理由は、「山がフライヤーの家族にとっても居心地の良いところだったから」です。
と、言うのは…。
当時の西富士では、フライヤーが工面していくつかの「別荘」を所有していました。
これらはみな、自分たちで管理していたため、清掃や手入れもいきとどき、フライヤー以外の人たちでも抵抗なく宿泊できる物でした。
加えて、西富士エリアはご存知のように景色が綺麗で自然に満ち溢れ、そして、さまざまなアウトドアライフを楽しめる場所です。
泊まる場所があるならば、週末は家にいるよりも、むしろ、お父さんにくっついてきて、自然の中で過ごしたほうが楽しい。と、家族の方々が考えるようになったのです。
そのため、お父さんはお父さんでハングを楽しみ、家族の方々はお父さんの飛びを見物しながらも、自分たちは自分たちで、西富士の自然の中で楽しんで、お互いに有意義な時間を過ごしていたのです。
私は、このことは、家族が出来て自由に山にこれなくなったフライヤーにとっては、山に帰るためのひとつのモデルケースになると思っています。
ハングのエリアに共通することは、そこには山があり、自然があることです。
この自然をもっと見直せば、たとえ、飛ばない人でも楽しむことは出来ると思います。
春には山菜をとったり、これからの季節は野いちごも出始めます。秋には紅葉も楽しめ、アケビや木の実をとったり、知識があれば、きのこ捕りも楽しめます。
そのようにして、フライヤーの家族には、お父さんとは別の形で週末のライフスタイルを提供してあげれば、お父さんも山に来やすいのではないでしょうか?
もちろん、これを行うには、家族のかたがアウトドアライフが好きでなければなりません。
加えて、その家族の方が安心して泊まれる「宿」が必要です。
しかし、これはハングのクラブハウスでも代用は出来るのではないでしょうか?
つまり、ハングのクラブハウスを、フライヤーの家族の「別荘」にしてしまうのです。
今までのハングのクラブハウスは「汚い」イメージがあり、正直、一般の方は近寄りがたい雰囲気はあったと思います。
しかし、どんな人でも泊まれる、清潔な環境を整えてあげれば、フライヤーの家族の方も泊まりやすいのではないでしょうか?
夜が騒がしくなるのであれば、別にテントを張っても良いし、駐車場の一画をオートキャンプ場にする方法もあると思います。
とにかく大切なことは、フライヤーの家族も楽しめる環境をつくってあげることだと思います。
実際本当に家族の方々も楽しめるようにするためには、イントラも、飛べないときなどは、山歩きなどして、山の自然を楽しめる情報を取っておき、それを教えてあげる等の努力も必要だと思います。
しかし、この方法の場合、新しく経費をかけることもほとんどなく、フライヤーを山に呼び戻せる可能性はゼロだとは思えないので、ちょっと挑戦してみても良いのではないでしょうか?とわたしは思います。
ただ今の納期情報。バックオーダー5着につき、現在納期は一ヶ月を切りました。
よろしくお願いいたします。
難しい課題です。
確かに。
皆さん、それぞれの理由で山から離れてしまっていると思います。
私も、長く飛んでいる中で、かなり(ほとんど?)の仲間がいなくなり、とても寂しく思っています。
そんな中で、なぜ、みんな飛ぶのを辞めていくのかずいぶん考えました。
出来れば、また、昔の仲間と楽しく飛んでみたいのです。
それには、今出来ることとして、ショップや山の環境を見直し、出来るだけお客様が飛びやすい環境を整えて、且つ、出来るだけ皆さんの居心地の良い場所を提供していくことにより、去っていく仲間を少しでも食い止めたいと考えております。
何事も、まずは努力してみるべきと私は考えています。
私がさかんに山に行ってた頃---(私も山麓に民家の離れを借りて天候に全く関係なく毎週末行ってました)---はショップのイントラに、どちらかというと「はちゃめちゃな人生」的な何かを期待してたところがあった気がします。
これからHGの将来について山本さんのような危惧を持つ方々によって山の環境がもっともっと素晴らしいものになって行くと思います。
ただ、HGを続けるも辞めるも、あるいは復活するも、ショップが山がどうのこうのではなく結局その人自身の問題。人生にはいろいろな局面がある、ということに尽きます。
復活の夢は絶対に捨てません!