前回では小難しいポーラーカーブの使い方についてご説明しました。
しかし、そのような小難しい理論が分からなくても野性的?な方法で、前回ご説明したポーラーカーブから算出されるベスト滑空速度を一発で見極められる方法がありますので、それについてご説明します!
その野性的方法とは‥。
「静止点法」という方法です。
これはどのようなものかというと‥。
上の写真をご覧ください。
あなたは今滑空しながらこの太い線に向かって真っすぐに進んでいます。
この時、あなたの見ている視界にどのようなことが起こるかというと‥。
上の細いライン。
このライン上の景色は、あなたが前へ進むほどに「上方」へ移動していってしまいます。
逆に、下の細いライン。
このライン上にある景色は、進むほどに下の方へ動いて行ってしまいます。
あなたがまっすぐ進んでいる太いライン。
このライン上の景色だけが、いつまでたっても同じ目線、角度に見えてしまうのです。
この方法で自分のグライダーの滑空比を読み取るのが静止点法なのです。
そして、この静止点法を使って、出来るだけ静止点となる場所が遠くになるように速度を調整すれば、その速度が最良滑空速度になってしまうのです!
どうです?
いちいち手間のかかるポーラーカーブをとって小難しいことをしなくても、この方法ならば分かりやすいでしょ?
しかも、にくいことにこの静止点法を使えば、ヘッドウインドだろうとフォローだろうとどんな風向きでもベストな滑空速度を割り出すことが出来るのです!
常に一番遠くに静止点がなるように速度を調整するだけ‥。
これだけなんです!
が、実はこの静止点法。結構使いこなせるまでは訓練が必要なんです‥。
グライドの途中では当然リフトがあったりシンクがあったり‥。
一生懸命静止点を見つけようと速度を調整しても、結構上下動があるので、なかなか本当の最良滑空速度を見つけるのは難しいことなのです‥。
ちなみに‥。
偉そうに説明している私も、実はこの静止点法が大の苦手‥。
いつも大会などでは、きっちりこの静止点法が使えていないので、ゴールするときはみっともないくらい高い高度を余らせてしまいます‥。
(ちなみに鈴木H司氏などは、じつにこの静止点法がウマい選手だと思います)
このように、静止点法はフライトコンピュータやポーラーカーブなどを使わなくても、ベストなグライド速度が見つけられる方法ではあるのですが、その反面、使いこなすのは結構な訓練が必要であることも事実です‥。
が。
が!
実は、小難しいポーラーカーブや、熟練を要する静止点法を使わなくても、誰でも簡単に最良滑空速度を直ぐに見つけてしまえる方法が、現在ではあるのです!!
次回はそんな魔法のような方法についてご説明いたしますね!
飛行機の場合は、地上局を基準に進路を決めていますよね!
今はGPSが普及していますが、公にはそれが飛行機の世界では使えないようです。
コメントに「インチキ」なんて書いていますが、まんざら間違っていませんよ!
私は大会でのファイナルグライドではもちろんのこと、ふだんのランディングでのファイナルターン時にも静止点法は使っています。
このブログを書いている内に、とても面白いことに気付いたので、次回はそれについて書きたいと思います!
今、コメントすると、部外者の邪魔者みたいですが。
今日、一関市の室根山のそばを通りました。
みっちゃんさんのこと、思いだしました。
今、私の中では、ハング=みっちゃんさんなので。
室根山の近くまで行かれたのですね!
毎日楽しみにブログ拝見しておりますが、今の三陸の状況が分かり感謝しております!
地震以後、三陸界わいについては自分の中で封印してしまっていましたが、復興を考えると、その地域にお金を落とし、そして、何が出来るか考えていかなければいけませんよね!
もともとあの地域は大好きで、町の詳細をなまじ知っていただけに、地震直後の変わり果てた映像がどこを映しているか分かることが多かったので、正直、つらくて仕方ありませんでした。
でも、これからは現地にも足を運び、被害に遭われた方々と話し合い、何が私たちに出来るか考えていかなければいけませんよね!
引き続き、深谷ねぎさんの旅の状況楽しみに読ませていただきます!