さてさて、再び不思議なものをご紹介いたしましょう。
これなんだかわかりますか?
足をすっぽりと覆ってしまっている袋‥。
ウェットスーツに使われている「ネオプレン」という生地を主に使っており、最前部は防弾チョッキの表面などに使われる丈夫な生地を使用しています。
これ実は、「チェアスキー」用の防寒カバーとして開発したものなのです!
チェアスキーって何?っと思われる方も多いと思いますので、まずはチェアスキーのご説明から‥。
写真のように、椅子に座った形でスキーをするスポーツのことで、主に下半身に障害者ある方などがスキーを楽しむ手段として使われているものです。
このチェアスキー、板一本の上に座って、アウトリガーと言われるストックの先にスキー板をつけたようなバランス取りの道具を使って雪面を滑降していくものなのです!
実際には普通のスキーと変わらないくらいのスピードで滑降でき、もちろんこれを使った競技も盛んにおこなわれています。
さて、今回私が作ったチェアスキーフェアリング。なぜこんなものが必要だったのか‥。
実はこのチェアスキーというスポーツ、主に下半身に障害のある方が楽しまれているとご説明しましたが、そのような方は下半身の感覚がないため、スキー場の温度の低い環境の中では過剰に体を冷やしてしまっても、本人が気が付かないケースが多く、滑り終わった後に体調を崩してしまうことが多いのだそうです。
もちろん今までもそうならないように、チェアスキーメーカーがプラスチックでフェアリングを作っていたりしたのですが、それでは防寒性が低くあまり役に立たなかったそうです。
と、言うことで、いつものごとくそのような特殊な仕事をするところ‥。ということで、ウチにこの仕事が舞い込んできたわけです。
まだまだ開発途上のものではありますが、チェアスキー愛好家の方々がからだの冷えに悩まれているということなので、今後も良いものが出来るように開発を進めていきます!