いまさら述べるまでもなく、ハング界は縮小の一途をたどっています。
この現実に対し、さまざまな意見を述べさせてもらいましたが、実は、私自身、もっとも改善していかなければいけないものがあると、常々考えていたことがありました。
それは、自分を含め、この業界を暮らしの糧としている人間が、本当にハング界の活性化を考えて努力しているか?と、いうことです。
実は、客観的に世間を見てみると、空を飛びたいという欲望を持った人は、結構たくさんいます。おそらく、世間の中で、3人に一人くらいはそう思っているでしょう。
しかし、いざ、本当に空を飛ぶとなると、やっぱり「敷居」が高いのです。
私たちこの業界で生きている人間は、とにかくこの「敷居」を低くする努力をしなければなりません。
今までのような、体育会系の講習、それに、怪我のリスク、金銭的な負担…。このようなものを無くす努力をしなければいけないのです。
しかし、一部のスクールさんでは大変努力されていると思うのですが、多くはこのような努力がなされず、結果、経営が悪化し、スクールを辞めていってしまう例が多く発生してしまった…。と、私は考えています。
客観的に、現在活発に活動しているスクールは日本には10数件程度しかなく、札幌、仙台、福岡といった大都市およびその近郊には、現在ハングのスクールは一軒もない状態です。
これだけでも、日本の人口の2割程度の人が、ハングを始めたくてもはじめられない(スクールがない)状態なのですから、もったいないとしか言いようがありません。
そうなのです。今は、たとえハングをやりたくても、地方によってはスクールがない常態になってしまったです。
そこまで、今の日本のハング界は、縮小してしまっている現実があるのです。