さて、辛口な評価が続いてしまいましたが、ここで、砺波のアクシデント時に、不幸にして雲に吸い込まれてしまった選手が、その後下した判断で、その結果どのようなことが起こったか紹介してみます。
まず、皆さんから頂いたアンケートを調べて見ると、雲中飛行に入ってしまった際、急いで高度を落として、雲から出ようとした選手が何人かいましたが、実は、この選手の多くが、方向や自分の居場所を見失い、山沈してしまう結果になってしまったようです。
反対に、方向を決めて、まっすぐに飛んでいった選手。これらの選手はほとんどは無事に雲から出られたという結果になっていました。
つまり、あってはいけないことですが、不幸にして、もし、雲中飛行になってしまった場合、慌てずに安全な方向にまっすぐに進んでいった方が良いというものでした。
しかし、このようなことが出来るのは、少なくとも、雲に吸い込まれる前に、どちらに逃げれば安全か、考えがまとまっていなければ当然出来ることではなく、そういった意味でも、やはり、積乱雲の位置等、そのときの気象を、はじめから観察していなければ出来ることではないでしょう。
いずれにしても、パニックを起こしてしまっては当然冷静な判断は出来ません。
まずは、そのような危険な状況に自分を置かない。ということが当然一番大事なことですが、不幸にして、もし、雲に吸い込まれてしまった場合は、ひとつの知識として、冷静に考えて一番安全と思える方向にまっすぐに逃げたほうが、より、確立の高い生還が可能であり、あまり、無理に高度処理を行って強引に雲から出ようとすると、良い結果には結びつきにくい。とうことが見えてきました。