うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

つながり方

2010年09月30日 | 忘れかけていたこと
電気は電線を伝わって入ってくる。
電話も、電線を伝わって入ってくる時代がだいぶ続いていたが、いまは飛んで入ってくるようになった。
ラジオやテレビはもともと飛んで入ってきていたが、それが電線を伝わっても入ってこられるようになり、飛び入りから線伝いへと、こちらは逆方向である。
どちらへ向かうのが技術の進歩なのかよくわからない。

いずれにしても、送るほうと受け取るほうがつながったり切れたりすることでシステムが成り立っている。

インターネットの回線は、はじめはWebページを見るだけかと思っていたが、それを使ってメールのやりとりもしているのだと聞き、へえそうなのかと思った。
それにしても、一つの回線にWebのデータもメールも同時に乗せられるとは。電気や有線電話とまったく様子が違うのだから、頭を切り替えないと、理解の入り口の扉も開けられない。

Webページの多くは誰でも見ることができるが、とくに設けられた場所以外への書き込みはできない。もちろん直接編集もできない。
しかし、Webページの作者が掲載内容をいじれなくては話にならないので、別の出入り口から入り込むことになる。

入室許可をもらえば、一般には非公開のデータを出し入れすることができる。
その案内人がFTPクライアントソフトウェアと総称されるプログラムだが、鍵さえあればお目当てのファイルをサーバーに入れたり出したりできる FFFTP という便利なソフトウェアがある。
曽田純さんという頭のよい方が考えて作ったもので、英語版も公開されている。
名前の頭についた二つの F が何を意味するのか、どこかに書いてないかと探してみたが見つからなかった。

このソフトはファイルの中身を見ることはできないが、名前を間違わなければ、矢印をクリックするだけでファイルの出し入れが簡単にできる。
レンタル書庫にたくさんのバインダーや書類袋を預けておいて、必要なときに行って出し入れするような感じのものだが、この人なら大丈夫という顔つなぎができていなければその自由はきかない。

道はつながっていても顔がつながっていなければ、ものごとは進んでいかないのだ。

回転不要

2010年09月29日 | 忘れかけていたこと
パソコンの故障でいちばん困るのはハードディスクが壊れることである。
このことでは一度ひどい目にあったことがある。

Windows 95 を使っていた頃のことだった。タワー型の重量感あふれるデスクトップで、その上に外付けドライブを置いて使っていた。
データの送受信は電話線と通信ソフトを使って行っていたが、遅い遅い。
おまけに電話とデータ通信を同時にはできないので、不便この上なかった。

そこにISDNというシステムができた。通信速度も上がり、電話の邪魔にもならないというので申し込んだ。すぐに係の人がやってきて設定からテスト送受信まで全部やってくれた。
やれやれと思っていたのだが、その後どうもパソコンの調子がおかしい。
そしてついにパソコンが起動しなくなった。
NECのサポートに持ち込んで直してもらったが、いまどきの中古品ならあと2台買えるぐらい修理代を取られた。
気が付くと、データをバックアップ保存していた外付けのカセットディスクも読み取りができなくなってしまっている。

あれもこれもいっぺんにやられるのはおかしい。
原因を考えていると、ある情景が頭に浮かんだ。
パソコンの本体の上に外付けドライブを置き、その上がちょうど物を載せやすい形に平らになっていた。しかもその面が、立ち上がった人のちょうど胸の辺りの高さだった。
そこに来訪した優秀な技師殿がISDN設定のときに使う連絡用の移動用電話機を置いて使っていたのだ。その時分はケータイと称するものはまだこの世になかった。
移動用電話機からは強力な磁力線が出る。それではなかったのか。
こういう原因探査は証拠を示せないから、だろう話ししかできない。つまり泣きもできずに寝入るしかなかったのである。

ハードディスクは回転心臓、その回転部からデータを取り出さなくてもよくすれば故障は格段に減るだろう。
ハードディスクをなくして、OSもアプリケーションも全部固定メモリに入れてしまえば、動作中の電源ダウンによるシステムの破損やディスククラッシュを回避することができる。
そんなことがもう実際に考えられている。
       ↓
http://jp.misumi-ec.com/tech/el/fpc/rom.html

開発宣伝中のこのシステム、セミナーも用意されている。
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バックアップ

2010年09月28日 | 忘れかけていたこと
ここのところパソコンの異常現象が増えてきた。
Internet Explorer が突然起動しなくなった。

どこの何を見ていたか忘れたが、Webを開いているときに画面がおかしくなった。そのとき、メッセージウインドウが出たかどうかも思い出せない。
いったん閉じたブラウザーを、すぐにまた起動しようと、いつもどおりデスクトップのアイコンをダブルクリックしても、それらしい白い画面の上のほうだけがチラッと、ほんの瞬間だけ現れてすぐ消えてしまう。砂時計も出るふりをしてすぐ引っ込む。
スタートメニューからでも同じ、「すべてのプログラム」から入っても同じ。

ついにアウトだ。メールの送受信を試してみる。こちらはOK。回線だけはつながっている、やれやれ。
ブラウザーのプログラムファイルが壊れたに違いない。強烈なウイルスでも飛び込んだのか。

メールソフトが故障のときは Windows Update で直ったが、ブラウザーが故障ではそれもできないだろう。
新しいファイルをダウンロード、それももちろんだめ。

困り果てて守護神さまにお伺いを立てる。
フリーのブラウザーを手に入れてそこから入り込むより仕方なかろうということになる。それをダウンロードしてフラッシュメモリに保存してもらい、そこからインストールすればよいとおっしゃる。
この面倒な中継を引き受けてくださる仏さまもおられた。解凍前の .exe ファイルの入ったフラッユメモリをお借りできその日のうちに復活できた。

こんな早技ができたのも、MPSに入っていたお蔭、神さま仏さまに感謝感激である。

この .exe ファイルは、自分のフラッシュメモリにも入れておいて、次にどなたか災難に見舞われたときお役に立てればと思っている。
メモリスティックは写真のように旧型でヒモ付きだが、それ以外にヒモはつかないからご安心を。

危機感

2010年09月27日 | 忘れかけていたこと
データのバックアップは何かのときに備えて必要なことと何度も聞き、何度も読んだ。
何かのときの備えに万全を期すには、まず心の備えが要る。
よく言われる危機感、日常は考えていたくないことだから、つい薄くなり心の備えも鈍る。

パソコンのデータはパソコンを使うたびに変わる。
データは、総じて新しいものほど重要度が高い。今日のデータは1ヶ月前のものよりもなくなったときに身にしみて困る。
いま打ち込んだデータが消えてしまったときのガッカリ度は最高である。

直近のデータは、パソコンの電源プラグをいきなり抜くような気の狂った行為さえしなければ、「保存しなくてよいか」と問いかけられ、気が付くようになっている。

画像以外のデータ類は、個人用の場合、その大きさはたかが知れているから、保存場所を二重化しておけばほとんど救われる。
データの二重化は、パソコンを止めるときその都度実行するかしないか、まったく同じようになっているかどうか、それが問題ではあるけれども。

プログラム類は壊れればダウンロードという手があるから、二重化の必要はないだろうと思っている。
困るのは、データファイルの保存場所をプログラムのフォルダー内にしてあるアプリケーション・ソフトの場合だが、ハードディスクの破壊やパソコンの取替えでもなければ、まあ何とかなると思っていた。

Windows Me などはエンストが多かったらしく、リカバリー大好き人間に出会ったこともある。動かなくなったらリカバリー、それがいちばん簡単とその人は言っていた。
CDで何枚もあるリカバリー・ディスクを一そろい持っていると、これだけあればと半ば錯覚の安心感を持ってしまう。
だが、そんなものは役に立たないという脅威の体験を、ついこの間味わった。

TVならここでCM。

MS-IMEの怪:3

2010年09月26日 | 忘れかけていたこと
VXエディターとMS-IMEはちょっと仲のよくないところがあると昨日書いた。
昨日初めてそう思ったわけではなく、前々からのことだった。

理由はわからないのだが、ほかのソフトではどうかと常用のいくつかを起動して試してみる。
Outlook Express はOK、Writer はOK、Photo Filtre もOK、では念のために、VXエディターはと、前に書き込んである漢字の列を適当に範囲指定して、MS-IMEの[ツール]→[単語/用例登録]のダイヤログを出す。
あれ? [語句]の欄にちゃんと単語が入っているではないか。

いつの間にか仲直りしたのか。今日はご機嫌がいいのか。
余りたくさん仕事を言いつけたときにご機嫌が悪くなるのか。

いまは Windows Media Player でバックハウスのピアノを聴きながらなので、パソコンにしてみれば結構な仕事をさせられている状態だと思うのだが、そうでもないのか。
もうわからない。いちばん簡単な対処法にしておこう。お手上げという手だ。

お手上げ宣言をして、「最小化」にしてあった Media Player の表示を元に戻そうとした途端に異常発生のメッセージ!
レコード針が戻って同じ小節を繰り返しているような、むかし懐かしいあの現象が起きてしまった。
♪ 出た・出た・出た・出た・出た・出た・出た・

いやはや、これはほんとに、お・手・あ・げ。

MS-IMEの怪:2

2010年09月25日 | 忘れかけていたこと
昨日出てきた謎「第一の2」の探求は私の手には負えない。
横目に見て第二に行こう。

「VX」という名のエディターは使い慣れると使いやすい。
何でも使い慣れれば使いやすいものになっていくが、このソフトは使い慣れるのに苦労がいらない、そう、付き合いやすいのだ。
われわれ凡人には、付き合いやすいのが好い。
何でもできてよく動いてくれるけれども、そうなるまでにあの手この手が必要なのは、毎日のお付き合いが面倒だ。

付き合いやすいVX君にも、一つだけ不思議なところがある。
新しく知った人名や、花の名などを登録しておこうかと、対象文字を範囲指定しておきMS-IMEの[ツール]→[単語/用例登録]のダイヤログを出す。
[語句]の欄には先に範囲指定しておいた単語が入っていて、[読み]を書き込めば登録できるはずなのだが、VX君にはそのはずが外される。
[語句]の欄も空欄のままなのだ。

Windows のアクセサリにある「メモ帳」の場合にはそんなことはない。
ちょっとメモ帳を開いてそこにVXで書いた登録対象の単語を貼り付け、[単語/用例登録]のダイヤログを出せば、[語句]の欄にちゃんと単語が入っている。

VX君は、なぜそれぐらいのことを直接やってくれないのか、調べようとしないからわからない。
まあやってくれなければその仕事だけメモ帳に頼めばよいからと、今はそういうことにしている。

VX君と付き合いだしてから、メモ帳君との付き合いは、Web記事やメール文のコピー置き場でしかなかった。
だが単語登録の際にチェックをお願いするようになって、メモ帳君とも少し付き合い範囲がまた増えた。
わざわざ呼び出してまでとお思いかもしれないが、単語登録は一字一字探り出して繋げたような名前などが多いから、急がば回れの言葉どおりなのだ。
最近使ったのは「曼珠沙華」の字。
またわき道だが、曼珠沙華に写真に凄いのがある。↓ (BGM入り)
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/yamato_onoko/52682581

VXかMS-IMEか、どちらかを手なづければ言うことを聞くようになるのか、生まれ育ちの関係でどうにもならないのか、これはわかりましぇーん。

MS-IMEの怪

2010年09月24日 | 忘れかけていたこと
MS-IMEの言語バーに、むらさき色の手提げ弁当かごのような形をしたアイコンがある。
6種類のツールが入っていて、そのなかで私がいちばんお世話になるのは2番めの「単語/用例登録」なのだが、このツールには解明できてない謎が二つある。

第一の謎、変換に応じてくれない単語があって、それを登録しようとすると、「この単語はすでにシステム辞書に登録されています」とお断りが出る。
そのダイヤログには[OK]ボタンしかないから、嫌だとはいえない。
いや、OKと言いたくない人は手がないこともない。右上隅の×印がある。

断られてもあきらめ切れなければ、無理やり承知させる手もある。
それは、常識から少しずれた[品詞]に属することにしてもぐりこませる方法である。
名詞とわかりきった言葉でも、「独立語」ということにして登録を申し込めば受け入れられる。
公認してもらえない無所属立候補のようなものだ。

変換のときには、品詞が何であれ登録してある単語は出てくる。
そうか、だが待てよ、品詞が何であれ登録してある単語が出てくるなら、「この単語はすでにシステム辞書に登録されています」というあれは何なのだ。

第一の謎が片付かないうちに「第一の2」の謎が顔を出してしまった。
これは参った。
気勢をそがれたから一休みということにしよう。

段落

2010年09月23日 | 忘れかけていたこと
「段落とは何ですか」
Word の文字配列の設定を変える手順を説明しようと始めたら、メニュー選択の途中でこんな質問があった。

「操作の途中で用語の意味を探ろうとすると頭の整理がつかなくなるので、私の場合は用語の意味は考えないことにしています。とりあえず挨拶と同じぐらいに思って意味の探索は後回しにしましょう」と操作を進めた。

設定操作が一段落して言葉の話に戻る。

余計なことだが、一段落をヒト段落と読むのは新珍語で、元来はイチ段落。
放送でもヒト段落というヒトが多いけれど。
イチ段落/ヒト段落、聞こえたときの響きはヒトのほうがよさそうだが、発音はイチのほうがしやすい。発音し難い読み方をなぜわざわざ使うのか、ヒトの気持ちはわからないもの。

文章の大きな切れ目やものごとの大きな区切りである段落を、わざわざ説明するのは厄介なことである。
段落は、即物的なことではなく、感覚的なことだから。
ある人がここで一段落と思っても、いやそうはいかないと思う人もいるだろう。

しかし、Word 文の段落は、エンターの次行からその次のエンターまでということにしてあるらしい。
文章が続いていようといまいと、エンターで行が変われば一段落扱い。
ディスプレイ上で見る文章は、段落を増やせば隙間も増えて読みやすくなるから、どんどん行を変えなさいという人もいて、私もその影響を受けている。

たしかに改行の少ないベタ打ち文は、読んでいてくたびれる。
どうでもいいことをズルズル書いているこんなブログも、読んでいてくたびれる。キーを叩いているほうもくたびれるから、ここで一段落ということにしよう。

盲点笑点

2010年09月22日 | 忘れかけていたこと
メーリングリストの配信が急に途絶えた。
配信されなくなったのではなく、正確に言えば受信できなくなったのである。
ほかのメンバーに届いているものが自分にだけ来ないときは自分に原因がある。
当たり前のことなのに、人のせいにしたがる悪癖が首をもたげ、システムの管理者に八つ当たりする。

あちこちに質問をばら撒いても、こういうケースの原因はだいたいこんなこととわかっていると、返事もくれない。
だが、世の中冷たい人ばかりではない。温厚親切な管理者から、箇条書きの点検要領が送られてくる。
それならもう一度端から順に調べなければと、一つひとつ点検していくが、点検だけで見つかる原因はあまりない。
受信できないのはある種の「状況」なのだから、状況を変えてみれば対策は見つかるかもしれない。それにはシミュレーションだ。

メールが来ないのは、どこかではじき返してしまっているからで、自分で作った三つの関所を一つひとつあらためていく。
メール・ソフトに設定してあるメール・ルール、セキュリティー・ソフトの迷惑メール・ブロックリスト、プロバイダーの迷惑メール撃退サービス・リスト。
最後の撃退サービス・リストがいちばん怪しそうである。
紙に印刷し、落ち着いて順番にみていくと、From 対象にひっかる2文字が見つかった。
発信者のアドレスの中にこの2文字が含まれていれば受信拒否という設定なので、設定を解除する。
メーリングリストに送信してみる。やはり受信できない。

もうひと組の条件で2文字怪しいのがあるが、それは Sublect つまり「件名」にそれが含まれなければ受信拒否にならないのだ。
これは無関係だろうと思ったが、ともかくやってみよう。そして設定を解除する。
送信してみる。オヤ、返ってきた。

腑に落ちないままだが、とりあえず送受信ができれば用が足りる。
お騒がせしましたとメーリングリストに送信しておいたら、あるメンバーの方から、メーリングリストの場合、アドレスのアットマークより前の部分が「件名」にも自動付与されるんだよ、とご注意をいただいた。

いやはやお恥ずかしい。
メール・ソフトを起動すればすぐ目の前に「送信者」と「件名」が並んで現れる。
両眼の配置とデータの配置が同じ水平方向なのに、片方が視野の埒外にあったとはいかにも癪である。
「送信者」と「件名」は別もので、両者に同じ文字列が入り込むことはないという固定誤認が働いていたのだろう。

盲点がとんだ笑点に、これでは座布団を全部持っていかれてしまうぞ。

隠しキー:2

2010年09月21日 | 忘れかけていたこと
Word に挿入する絵、写真、図、ワードアート、テキストボックスなどのオブジェクトには、書式設定のメニューがあって、いろいろ操作できる。
できることの数が増えればキーの数も増えるわけで、たくさんのキーを誰にでも見えるところに置くわけにいかず、探し出すのが厄介なことは昨日も書いた。

この隠しキーのようなものは、オブジェクトの挿入だけでなく、文字の配置操作にもある。これがまたややこしい。

Word で作ったものに限らないが、文書文字の大きさは、ある程度大きいほど読みやすい。老人向けなら特にそうだろう。
このある程度には、ページ数を増やさないという条件も含まれる。
ワンペーパー主義などといって、どんな文書もA4で1枚におさめろとやかましく言っていた人もいた。

Word の初期設定は、文字を大きくしていくと行間も広がって、ちょうど見やすい文字配列になるようにできている。
文字の大きさを変えたとき、いちいち行間を調整するのは面倒だから、これは助かるのだが、余白を精一杯ひろげても1~2行どうしてもはみ出して次のページにずれ込むことがある。

行間をもう少し詰められれば収まるのに、これはどうにもならないのかと質問があった。
これを押し込む手が隠されているのだ。

[書式]→[段落]に、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」という謎掛けのような呪文のような、短文のくせに途中で頭をくらくらさせてくれるようなメニューがある。
何がどうなるは結果でわかるから、こういう珍文閑文はひとかたまりの記号だと思って進めばよい。
「合わせる」のチェックをはずせば「合わせない」ことになるだろう。

何となく間延びのしていた画面がキュッと引き締まり、次ページにはみ出していた行が前のページに収まると、ヤッター感を味わうことができる。

この手は、ページ全体にも、テキストボックスの中でも通用するから、削文のできない作文のときにはなかなか便利なのである。

隠しキー

2010年09月20日 | 忘れかけていたこと
Word で文字段落の間に組み入れたワードアートを動かすと、文字も一緒に動きだして困るという質問があった。

ソフトウエアは作る人の好みによって作られるから、同じ好みを持った人がユーザーになればまことに具合よく使える。
しかし、ソフトウエアを作る人は頭がよすぎて一般ユーザーとは好みの合わないことが多い。
知恵にまかせてプログラムをサラサラッと作る。すぐ新しいバージョンを出すからマニュアルやヘルプも改定のしやすさを優先して作る。これでは使いやすいソフトにならないのは当たり前。

Word に文章を打ち込む。飾り文字にしたい行のところにワードアートを挿入する。
また文章を打ち込む。
1枚のパンフレットができた。
印刷し、読んで、眺めているうちにワードアートの位置を変えたくなる。
十文字矢印でワードアートを捕まえておいて動かす。
動いた、動きはしたが文字の配置が変わってしまった。
質問者が作った.doc は、多分こういうものだったのだろう。

ドキュメントの完成イメージがほぼ確定していて、飾り文字を入れる位置も決まっている。それならば、文字段落とワードアートとの関係もずれることがなくカチッと仕上がる。
ワードアートは、そういう使い方に合うように初期設定されている。

しかし、初めてつくるドキュメントに、準備万端整ってからキーを叩く人はまずいない。
飾り文字にしても挿絵にしても、入れながら大きさも位置も考えようというやり方が多いはずだ。それがパソコンの利点なのだから。
ところが、端正な優良ソフトは、裏道に入り込むにはある手順を踏まなければならないようになっている。

[ワードアートの書式設定]→[レイアウト]→[前面]→[詳細設定]→[文字列と一緒に移動]の設定を解除するという手順である。
することは簡単なのだが、最後のキーが見つかるまでに、ちょっと曲がり角やくぐるドアが多くて、初めての人には見当もつかない。

キーを内ポケットに入れておいて外からすぐには見えなくしておく。
こんな意地悪がなぜ面白いのか、よくわからない。
いいえ、意地悪ではありません。ものごとは初手からキッチリはこんで欲しいのです。こんな声も聞こえてくる。

ドットマーク:2

2010年09月19日 | 忘れかけていたこと
ファイル名以外にドットマークのついている名前がまだある。
メールアドレスやウェブページのアドレスがそれ。
メールアドレスやウェブページについているドットマークは、「ドット」と読まれている。
「テン」という読み方も、「テンコテンJP」などとリズムがよいので、一時放送CMにも使われたがもうすたれた。

ネットの社会では、ドットはペンで書くときの句読点と似たようなものだろう、たかがテンぐらいとばかにしていると、てんで相手にされない。

ドットとは何かの解釈はまあいいではないかで済んでも、入力でのドットはキッチリしたドットでなければならない。

アドレスを教えるとき、ペンでさらさらと書いて渡すと間違いが起きて用が足りなくなる。名刺に印刷してあるメールアドレスも似たようなものだ。
視力の落ちた私は、初発信を自分からしなければ通じない場合以外は、アドレスを自分で打ち込むことはしない。
メールが届いたとき、あるいはウェブページを開いているときにコピペ、それがいちばん確かだから。

ドットマーク

2010年09月18日 | 忘れかけていたこと
アットマークの次にはドットマークの話をとご注文をいただいた。
どんなことにせよ注文をいただくというのはありがたいことなので、なんとかして答えなければならない。

パソコンのファイル名には、右端から3文字を区切るようにドット「.」が入っている。
このドットから右側の文字列を「拡張子」と呼んでいるが、なにが拡張されるのか、なぜ子の字がつくのか、その説明は聞いたことがない。
子は、椅子や帽子の字から想像すると、小さめの補助具の類か。

呼び方の由来は知らなくても、どういう役目を持っているのか、およそのことがわかれば、あまりひどい間違いをせずにパソコンを動かせる。

拡張子の役目は、まず、ファイルの種類を判別することにあるらしい。
判別してどうするかが肝心なところだが、プログラムを動かすきっかけをつかんだり、ファイルの拡張子に応じて動かすプログラムを探し出したりする。

.bat .exe と呼ばれれば自分が走り出し、.doc は Word を、.xls なら Excel をたたき起こす。
.txt のときは手軽にメモ帳で間に合わせる。

色模様を見分けて本能的と言えるような俊敏さで次の動作に移らせる生きものの尻尾に似ている。

(参考)
Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E5%AD%90
拡張子辞典  http://www.jisyo.com/viewer/

どういう拡張子のついたファイルがどういう役目を果たすことになっているのかは、パソコンを動かす世界の約束ごとになっているから、私はこれがいいなどとわがままは言えないようになっている。

ドットのあとのたった3個の文字は、補助具どころか、強烈な規律をかくしもっているのだ。

つづくつながり

2010年09月17日 | 忘れかけていたこと
音楽 音質で検索したら、こんなサイトが見つかった。
「つねさんの高音質音楽館」
http://kouonsitu.main.jp/
BGM用のメニューがあって、そのボタンをクリックすると Windows Media Player が動き出して音楽が再生される。
これはいい、としばらく聴いていたが、インターネットを別のサイトに移しても、つねさんは知らん顔をしてそのまま音楽を聴かせてくれる。
Internet Explorer を終了してもその状態は続いている。
どうやら別のつながりができているらしい。

スカイプも、いったん対話回線がつながってしまえば、インターネットの接続状態とは無関係に対話を継続できるという。

続けられるところが似ているようだが、音楽のほうは、ザザッと流れ込んだデータをどこかに溜めておいて徐々に出しながら聴かせてくれているので、聴いている間は配信元とつながっているように錯覚しているのだろう。

対話のほうは、未来の話をあらかじめ溜めておくことはできないから、別の信号伝達方式でこっそりつながって、うまいことやっているような気がする。

ここに書いたのはうっかりユーザーのただの想像に過ぎないから、どこか間違っているところがあると思う。ぜひ識者のご指導をいただきたい。

効用

2010年09月16日 | 忘れかけていたこと
YouTube の効用は、検索、閑暇救済のほかにもう一つあった。

音楽は聴くもので観るものでない。もう忘れかけているこのことを思い出させてくれる効用がそれである。

奏でられる音楽の聴感と、姿態の優美さは無関係であることがよくわかる。
背筋を伸ばして上体を左右にわずかに揺らせながら、フォルテッシモの直後、さあ見てくださいとばかりに手をピンと上に跳ね上げる。
そういう仕草で弾くピアノの音に、小学生の頃持っていた鉱物の標本のような、臭いはあっても温か味のない、あまり好ましくないものを感じるのはなぜか、大げさに言えばそんなことがわかるのである。

グールドやイエペスの、背を丸められるだけ丸めたような演奏姿態を見れば、観せるが先の演奏との違いがよくわかる。

もちろん姿勢のよいほうが見ていて気持ちはよい。
だが、ヴィジュアル時代でもナニ時代でも、音楽はやはり聴くものなのだ。