うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

年明けを待つ

2011年12月31日 | 忘れかけていたこと

広告メールは、申し込まなくてもやってくる。
配信停止を希望すればすぐ止まるものあれば、送り主の都合で長く待たされるものもある。

A社の押し付けメールなどは、1ヶ月ぐらいかかりますと書いてしゃあしゃあとしている。
その気になればすぐできることを、なかなか実行せずに待たせておくのには、何か理由があるはず。
しかし、わざわざたずねてみても、決まりきった答えしか返ってこないことに質問の価値はないから、とりあえず知らん顔をしておくしかない。

この1年、わからないことだらけで幕が下りる。
パソコンのわからないことなどたかが知れているが、それ以外のわからないことは、津波の後の瓦礫のように積み重なってしまっている。

ひとつひとつ解きほぐされて、ときには胸のつかえが下りるような、来年であってほしい。


空メール

2011年12月30日 | 忘れかけていたこと

 

純空メールが入っていた。
送信者も、件名も、もちろん本文も、何もなし。
送信日時だけはわかる。寝付かれない腹いせに送ったのか。そういらいらしなければならない時刻でもないのに。

前にも何度かあって、来ないようにしたつもりだったが、そのつもりはパソコンの交替と一緒に消滅していた。

メールルールで、「送信者にユーザーが含まれている場合」「サーバーから削除する」にしておこう。
さて、名前もアドレスもわからないそのユーザーをどう書き表すか。
ユーザー名の指定に「"     "」と空白を入れてみたが、それで判別してくれるかどうか。
ダブルクォ-テーションにはさまれた空白の数は、1~2文字分では名前に隙間を入れる人もいるからだめかもしれない。あまり長くてもどうか。半角5個にしておいたが、そんないい加減なことで言うことをきいてくれるのだろうか。


設定

2011年12月29日 | 忘れかけていたこと

VxEditor は軽くて便利なので、原稿にもメモにも使っているが、起動したときのMS-IMEが、いつも[ A]と直接入力になっている。
私が Editor を使うときは、ほとんど全角かな入力で始まるので、その都度切り替えなければならないのがわずらわしい。

Word の場合には、終了したときの入力条件が、次の起動時に引き継がれるので、その面倒はなかった。
前のパソコンでは確か切り替えなしにすぐ入力できたはずだったが、さてどこでどう設定したのか忘れてしまっていた。

こういうときには「教えてgoo」、質問を出しておいたら早速教えていただいた。

(質問)
VxEditor で全角文字を書き込んでいた状態で終了し、次に起動したとき、直接入力に戻ってしまいますが、これを次の起動時には、終了時の入力条件を引き継ぎ、すぐ全角で使えるように設定できないものでしょうか。

回答は図に転写したとおりで、ああそうかとすぐにわかった。
「現在の設定の変更」というこんなわかりやすい項目がどうして目に入らなかったのか。
自分の漏眼を棚に上げて言ってみれば、それが「表示」という一見無関係なメニューの中に入っているからだ。
隣の「ツール」のほうが探しやすそうな気がするのだが、プログラマーの感覚は、ぼんくらユーザーのそれとはやはり違うらしい。


送信形式

2011年12月28日 | 忘れかけていたこと

メールの送信形式が、会でまた話題になった。
一時HTMLではウイルスが侵入しやすく避けたほうがよいという話があって、テキスト形式を使う人が多かったが、近ごろではそれもあまり気にしなくなったらしい。

メーリングリストで一斉配信されるとき、テキスト形式で送ったメールには、グループ参加者から送られたものだという証明文と、広告文などが自動加筆されていたが、HTML送信の場合にはそれが付かなかった。
テキスト送信は、見慣れた定形付加文が、配信元を見分けるのに役に立っていた。

もうひとつある。HTML送信の場合に、メールに貼り込んであるWebのアドレスに、どういうわけかリンク不調の生ずる場合があって、やはりテキストがよさそうだと思っていた。

最近またひとつ、テキスト送信に軍配を上げる理由が出てきた。
日経ビジネス オンラインでは、2012年1月からテキスト形式のみの配信とするように決めたという。
理由は、スマートフォンやタブレット端末などの普及によって、HTML形式のメールマガジンが正しく表示されないメーラーやデバイスが増えてきたからだそうである。

メールは元来文字を送るものなのだから、見たくもない絵模様など余分なものがついてこないテキストのほうが確かによい。
HTMLは、画面構成がなんとなく押し付けがましく、嫌なメールになりやすい。
その上、くたびれたパソコンユーザーとしては、じわっと出てくるあの感じが好かないのだ。


マジカルナンバー

2011年12月27日 | 忘れかけていたこと

会のパソコンには、二種類のバージョンの Office が使えるようになっていて、旧式頭脳の私には便利だった。
2003 以前のあの単純明快なメニューに慣れていたからである。

Office も、いつの間にか 2007 を通り越して 2010 の時代になってしまった。
そうなっては、いつまでも旧型のバージョンにかじりついているわけにいかないから、せめて 2007 だけにしようということになった。
名残惜しいがそのほうが確かに良い。
二つのバージョンが使えるようになっていて、起動用がアイコンが並んでいると、先に目についたほうを動かしてしまう。
講習会ではそれが困る。講習を受けるほうは前のやり方と違うことがあったり、違うバージョンの場合パソコン側の起動準備にえらい時間がかったりする。じっと待つ間に話が進んでいってしまう。

統一には英断を要するが、皆がよさそうなことには皆が不便を感じることもあるのだ。

2007 を嫌っていたのは、いろいろなメニューがずらっと並ぶあのリボンだった。
なぜあれが見にくいのか、その理由がわかりかけた。
一度に見せるメニューが多すぎるのだ。
なかには、目的とはまったく見当違いのところを、あれかこれかと突付き散らす人もいる。
いちばん右側にあるボタンを探すのに、左端から順に突付いて行ったのではそのうちに厭きがきてしまう。

ジョージ・ミラーのマジカルナンバーというのがあって、日常的なことの記憶容量は7個前後なのだという。
多すぎるもの中からの選択は、よさそうに思えて実はやっかいなことなのだ。
理解を深めるには、わかることだけに意識を集中するようにし、何かを早く覚えるには、範囲を小さくすればよいのだ。

Office も次のバージョンでは、メニューの陳列よりも巧い分類を考えてほしいものである。


お化け額縁

2011年12月26日 | 忘れかけていたこと

ウィンドウズ起動直後に、ねずみ色の何も書いてない額縁が現れることがあった。
別の窓を重ねると、重ねた部分だけ消え去る。
何かを全画面で開けば、その後には残っていない。
気味は悪いが、さほどきついいたずらをするでもなく、放っておいたらいつの間にか出なくなった。

何がきっかけだったかはわからないが、あの不思議な額縁の正体がわかった。
Microsoft Security Essentials という名のウイルス対策ソフトの壁紙だった。
出てくるのは、本体の起動が遅れたときなのか、起動直後の作業が終わらないうちなのか、よくわからないが額縁だけが先に出てしまったらしい。
テーブルクロスだけが敷かれた、何も出てこない宴席のように。

いつかは消えてゆく・・・・・・、と歌の文句もあったが、わかってみれば、儚くもどうでもよいものだった。


賑わい

2011年12月25日 | 忘れかけていたこと

デスクトップで思い出したのが壁紙、無料壁紙という案内をよく見かける。
それを作るのが楽しみなのだろう。
使うつもりはないので見に行かないから、出来の良いものがあるのかどうかは知らない。

机の面に貼り付けるのを、なぜ壁紙と呼ぶのか。
デスクトップと呼びながらほとんど立てて使うからか、デスクではなくディスクと呼ぶ人もいる。ディスクならトップでなくフェイスのほうが合いそうだが。
まあ、呼び名はどうでもよい。

作業台の面は、まず見やすくなっていてほしい。
大きな図柄ならまだよいが、アイコンの見分けが付き難いほどゴチャゴチャしたデザインの壁紙には閉口する。
賑わいを楽しむ目と勘のよい若い人にはなんでもないのだろうが、見ろと言われたとき乱視鏡族には辛い。

ウィンドウズが起動したとき、そこに絵葉書のような風景や、お気に入りのアイドルグループの写真が出てくると、さあやりましょうという気になるのだろうか。
前世紀98時代のとろいパソコンに慣れた吾が老乱眼には、乏しいリソースを食いつぶしてまで毎日同じ画面を見せてもらい、そこからアイコンを探し出すのはもう苦痛でしかない。


探机法

2011年12月24日 | 忘れかけていたこと

デスクトップが見つからない。
見つからないのはその名前、どういう名がついているのか、それを探し当てればよいので、方法を考えてみる。
その状態にあるパソコンでは実験できないから、想像の範囲でしかできないが、とにかくやってみよう。

デスクトップに、何かファイルがあればよいのだが。
机の上はなるべく空けておきたいから余分なものは普段置かないことにしていて、試し台にするファイルもない。
ないときは臨時にこしらえるしかない。

デスクトップでいきなり右クリック ⇒ 新規作成 ⇒ テキストドキュメント
これで空のファイルができた。
ファイル ⇒ 名前をつけて保存
出てきた窓の「保存する場所」に表示されている名前が、そのパソコンのデスクトップに相当する名前である。

こんな簡単なことに、その場で気づかなかったのは、わが凡頭の働きが定形操作型のパソコン使用法に慣れてしまい、臨機対処型にさっと切り替われないからだ。
ということは、パソコンの操作に慣れきってしまうと、応用考察の必要なときに、おつむが役に立たなくなってしまうのか。
義務教育の低学年から、パソコンを使い慣れるように、むやみに教科に取り入れるのは考えものではないかとも思えるのだが、どうだろうか。


迷机札

2011年12月23日 | 忘れかけていたこと

デスクトップが見つからない。
またまた講習会での椿事。
練習用に作ったファイルを、後で見つけやすいようにデスクトップに保存しましょうと講師が言ったら、デスクトップはどうやって探せばよいのかと質問が出た。

ファイル保存の窓にはいちばん上に「保存する場所」の欄がある。
欄の右側の∨印か←印をクリックしてみればどこかにあるはずなのだが、それがない。
Win+Eでエクスプローラーを開いても見つからない。本当にない。ないものは見つからない。

デスクの上に腰掛けて、そのデスクトップを探しているのに見つからない。
これは魔界瞑界の出来事か。
いや、ないのは名前だけで、実物はあるのだ。
最初にそのパソコンをセットした人が、自分の趣向に合わせて別の名前をつけてしまったのだろう。
そんなものを初心者に渡して使わせるのは、決して良い趣味ではないのに。

だがそうなっている現実を認めないわけにはいかないから、とりあえずアドミニストレーターのドキュメントというこれまたややこしい名の入れものに入れておくことにした。

さて、このパソコンで、共通語では「デスクトップ」という起動直後の画面につけてある別名を探し当てるには、どうしたらよいのか。
迷子ではなく迷机札をどう見つけるか、うまい探し方はないものだろうか。


憂い挿アド

2011年12月22日 | 忘れかけていたこと

標題はウィザードのつもりだったが読んでいただけただろうか。
ワードの葉書ウィザードで椿事出来、はがきの表面に、宛先の名前が二つ出てきてしまった。

講習会での出来事で、その場で別法の実験をしてみた結果では、エクセルで作った住所録から読み込むと名前が二つ段違いに並び、ワードで作った住所録ならそうならないという。
だからと言って、ワードで住所録を作りましょうではいかにも芸がない。
差出人追加のときの並べ替えにも、抜き出し住所録を作るにも、ワードでは勝手が悪いだろう。


FAQにこういう答えがあった。
『差し込み文書タブの「文書入力とフィールドの挿入」の「フィールドの対応」で「姓」と「名」のいずれにも名前が自動的に挿入されているためです。
いずれかの項目の▼を選択して「(対応なし)」にしてください。』

二箇所に入れなさいと命令しておけばPCは正直にそれに従う。
エクセルの住所録を、姓の列と名の列に分けておけば二箇所に入るからちょうどよいのだろう。

何かの都合で「姓」と「名」を別々に登録するデータの作り方もあって、Web上ではそういう様式も見かける。
しかし、個人の住所録で姓/名を分割したデータは、作るのに面倒なだけで何も効用はない。

そのうえ、姓/名分割型では、3文字姓、2文字名などの場合、宛名の字配りが多分また崩れるだろう。
データ形式はなるべく単純なのがよい。

それにしても、この憂い挿アド、簡単に使えすぎては格が下がるとでも思ってか、何やかやと面倒なことが現れるように、うまく作ったものだと感心する。


賀状印刷:5

2011年12月21日 | 忘れかけていたこと

"ソフトF"での賀状つくりを手伝い、何枚か表・裏とも印刷してみて、後は自分でできるからよいというので帰ってきた。

一日おいて電話がかかる。裏の画面が出てこないという。
画像プラス挨拶文のデザイン見本に、差出人の文字を読み込んで作り、そのときは確かに「デザイン2」という名前までつけていたから、ないはずはないのだが、どうしても出てこないという。

こちらには"ソフトF"をインストールしてないので、電話の向こうでいらいらしながら画面を出したり引っ込めたりしている様子を想像して手順を追ってみるが、さっぱり話が通じない。
仕方なくもう一度訪問。裏面のデザインは「デザイン2」の名前だけで中身が空だった。
先を急ぎたがる相談者の気持ちのほうをだいじにしすぎて、途中の「名前をつけて保存」という手順の確認が抜けてしまっていたのだった。

普通のソフトは、ファイルを閉じるときに「保存しますか」ときいてくるのだが、裏面の印刷から、ソフトを終了させずに表面に取りかかったとき、それがなかった。

このソフトには、初心者向けのコースも用意されている。
表面を作り、印刷しをして、裏面に既定のデザインを選択して読み込み、そのまま印刷してできあがり、というお手軽なもの。
よく確かめなかったが、この場合には住所録のほうしか保存されないのではないか。
そんなばかなとは思うが、名前をつけたデザインを呼び出したら真っ白な葉書が出てきたのは、その場限りの初心者向けと同じようになっているのではないか。

改めて同じように作った裏面から終了するときは、保存の確認窓が大きく出てきた。
どこかおかしい気がする。

それにしても、最初の訪問で、「もういい、もういい」の言葉に急かされて、もう一度最初からやってみてくださいと言い損なったのは迂闊であった。


賀状印刷:4

2011年12月20日 | 忘れかけていたこと

「はがきウィザード」用の住所録は素まじめで、普通に誰でも思いつくようなことでも、形式から外れれば読み取ってくれない。

項目行なしではだめなことはわかった。
項目の書き方も形式から外れるとだめだった。

「名前」は「氏名」としてもよい。「名」だけでもよい。名という字が入っていればよいなら「宛名」「渾名」はどうか。これはまだ試してない。

「名」だけでよければ「住所」は「所」でもよいではないか。そう思ったがだめだった。
「名前」「氏名」「名」は同意だが、「住所」「所」は意味が違う。
「居所」なら同じ意味だろう読んでくれと言っても、いどころと読まれては違う意味になるから、これもだめ。
素まじめなだけかと思ったら、意味まで考えているのだった。

A,B,Cでもよいのではとも聞いたが、多分断られるだろう。


賀状印刷:3

2011年12月19日 | 忘れかけていたこと

ワードさんに「はがきウイザードがインストールされていません」と言われてしまったので、その手当てからはじめなければならない。
この窓には [いますぐインスト-ル] とお助けボタンもついているが、そのボタンを押してもインストールを始めた気配だけで、また「はがきウイザードがインストールされていません」と同じ窓が開く。
これでは自販機にすり減ったコインを入れるのと同じ、何度ボタンを押しても埒が明かない。
だめなことはだめなので、[キャンセル] を選ぶ。
するとご親切に、失敗を見越していたかのように説明画面が出てくる。やはりうまくいかなかっただろうと言われているようで、いまいましいが仕方がない。
「だめなときはこうしなさい」は、一見親切風だが、本当の親切ではない。
だめにならないように途中で歯止めをかけるとか、修正を促すようなウィザードにするとかしておいてほしい。
ユーザーは、プログラマーの考えたように操作をさらっと進めはしないのだ。

こうなったら説明どおりにことを運ぶより道はない。

1.ワードの左上の円い (Officeボタン) を押す。
2.下端に出てくる [Wordのオプション] ⇒ [アドイン]
3.また下端に出てくる [管理] で「使用できないアイテム」を選び ⇒ [設定]
4.「Word が正しく機能しない原因となる・・・」という脅し文句が現れる。
5.あえて躊躇せずに、下の欄にある「はがきウィザード起動プログラム」を選ぶ。
6.[有効にする] ⇒ [閉じる]
7.Word をいったん終了し、再び起動。
  ここで Windows の再起動と間違えると時間が無駄になる。

さあ、これでまた「はがきウィザード」が動くようになった。
やれやれ、やはりこいつは手がかかる、言い訳ソフトは好かない。


賀状印刷:2

2011年12月18日 | 忘れかけていたこと

ワードの年賀状印刷講習会で珍現象が現れたので、帰ってから復習してみた。
差込印刷の手順どおりに進めていくと、最後の[完了]ボタンを押したところで、住所録の最初の宛名が読み込まれた状態の、これでいかがですという葉書の表が現れる。

葉書の表/裏という呼び方も、ここに来てようやく頭に入った。
郵便は相手に届くことが第一条件、届かなければ郵便ではないから、宛名の書いてあるほうが葉書の表なのだ。
こんなところで中身がだいじだと理屈をこねても通じない。

さて、ここにまともに宛先が現れるかどうか、つまりちゃんと印刷されるかどうかは、住所録の作り方で決まってしまうようである。
エクセルの住所録は表の形に出来上がり、それを読み込むから、項目名の行を入れなければだめということは前にも書いた。
この項目名の書き方によって、差込への受け入れの諾否が判定される。
約束ごとに従ってまじめに書き入れなければならないのだが、約束ごとと言われても、それが何かはわからない。
ごく普通に書き入れる、これがよいらしい。
たとえば、最初の項目で「名前」を枠の中にきれいに入れようと「名 前」としてはだめなのだ。名の次に空白を入れると、白色の読めない字の入った3文字熟語になって、差込手続きからはねられてしまう。

だめなことを確かめようと、「名  前」「住  所」とやってみたら、ウィザードの最後の画面でフリーズしてしまった。
[Ctrl] + [Alt] + [Del] でプログラムを終了させ、こんどは「名前」「住所」と直してもう一度やってみたが、「はがきウイザードがインストールされていません」と言われてしまった。いや参った参った。


賀状印刷

2011年12月17日 | 忘れかけていたこと

年賀状を作りたいから来てみてくれと頼まれて出かけた。
Fという名の著名なソフトを使っている。
起動すると、早速アップデートの勧誘画面が現れた。
これはご親切にと、「アップデートする」のボタンを押す。
最初に「数十分かかるがそれでよいか」と、まるで脅し文句のようなメッセージが出た。
そんなに時間がかかってはいやだと、そこでやめてしまえば、来年の干支に合った画像を探しまわるなど厄介なことに、別の時間をかけなければならない。
数十分などと書かずに、やや長めに時間がかかるとでもしておけばよいのにと思う。
このウイザードの作者には、数字で表すのが具体的で親切という考えがこびりついているのだろうか。
そんなにかかるはずはないからと、無視して次へ進む。

アップデートが終わって、葉書裏面のテンプレートから竜の絵入りのものを選び出す。
時節柄、罹災地向けと罹災地からの文面が多い。
一般向きの文面を選んで、差出人の文字を貼り付けたら、竜の絵と重なってしまった。
絵を動かそうとしても、テンプレートのデザインは変えられないようになっている。
差出人を左下以外のところに持っていくような変わったことはしたくない。
左下が空いているものに選びなおし、一応形にはなった。
しかし、謹賀新年の文字と、続くあいさつ文、差出人の字体がみなちぐはぐで、いかにもお粗末。それぞれのフォントを変えようとしても、裏面編集画面からはそのメニューが見つからない。

気の短い差出人さんは「これでいいよ」と言い出し、未完成のまま印刷ということになってしまった。
ずいぶん手を抜いたと思われるかも知れませんよ、と念を押したが、かまわないと言う。
なんとも後味の悪い年賀状作りだった。

手間を惜しんでおいて、呼び込んだ途端に変な言葉をかけるようなプログラマーはろくなものを作らないと、あらためて思った。