何かの拍子に急にブラウザの上のほうにバーが貼りつき、いらないから追い出そうと思っても、アイコンとロゴだけは右上隅近くに居座る「Bing」という検索エンジンがあります。
どこからやってくるのか、それがやっとわかりました。
マイクロソフト・オフィスにはクリップアートというイメージ ギャラリーがありました。
オフィスの文書に挿絵や説明図を入れる操作の練習用によく使われていました。
挿入⇒クリップアートというコマンド・メニュが、一つの座を占めていて、リボンにもそれがありました。
そのクリップアートが、あっさり静かに、消えてしまったのです。
オフィスからお呼びがかかっても、まったく返事がありません。
いなくなった人は、もう返事をしてくれないのはあたりまえ、それなのに、仕事をしてほしい側の人は、呼びかけ方が悪いのか、何か気に入らない呼び方をしたのかと気を揉みます。
マイクロソフトからは、クリップアートのサービスを終了したけれども、「Bing イメージ検索を使用してドキュメントに画像を追加する機能は、今後も引き続きご利用いただけます」というご案内が出ているようです。
そこで気付いたのが、Bing はマイクロソフト一族だったということです。
MSN サーチとか、Windows Live サーチなどと呼んでいるうちは、マイクロソフトとのつながりを感じとれましたが、Bing では、どこかB級グループの活動のような怪しげな感じがして、毛嫌いしていたのでした。
Clip がなくなって Bing が浮かび上がりました。
CがなくなってBがはっきりした、何かがなくなったとき、別の何かが何であるか、それがわかることもあったのです。